題名:「弥勒冥界光!!」(仮題)

第1回

「弥勒冥界光!!」
流璃子の首にかけられているペンダント状の神器から放たれた神の光がまた一匹のデ
ビルサイダーを浄化させた、そしてその直後に後ろから突進してきた新たなデビルサ
イダーを華麗なステップで躱し、自らの裸身を覆い隠している淡い紫色の衣を投げ放っ
た、そして衣がデビルサイダーの首に巻き付くのと同時に手にしている先端部分に吐
息を吹きかける、するとたちまち衣が膨張を始めデビルサイダーの首を潰し切った、
物理的な戦闘能力が極めて低い流璃子にとって最大とも呼べる必殺技「鬼哭敷圧膨殺」
である。

すでに流璃子が倒したデビルサイダーは数十匹にのぼっている、しかし廃虚と化した
その町の至る所から湧き出てくるデビルサイダーの数は一向に減る様子は無かった。
(クッ.........まさかデビルサイダーの寝床に立ち寄ってしまうなんて.........)
後悔しているわけでは無い、しかし流璃子は自らの判断が甘かった事を痛感せざるを
得なかった。

地上の大半がデビルサイダーに支配されている今、魔王を倒すための切り札「五大元
素短剣」の捜索は一刻を争う必要があった、故にゴッドサイダー達は危険を顧みず単
身世界各地に散りその行方を追っているのだ、それは幼いマリガンの息子とて例外で
はない、だからこそ流璃子もまた当初行動を共にしていたジェミニーとも別れ、一人
で短剣の手がかりを追い求めていたのである。

そしてこの町にたどりついた。

『グギャアアアアアアッ』
また一匹のデビルサイダーが浄化の光によって消え去っていく。
「ハアッ.........ハアッ.........ハッ...............」
流璃子の顔には明らかな疲労の色が見え始めていた、いくら十天闘神の化身とはいえ
もともと流璃子のゴッドサイダーとしての力の神髄は敵への直接的な攻撃ではない、
それは本人も充分承知している事だった。
そんな彼女がここまでの戦いを展開できたのには二つの理由があった、そのひとつは
今流璃子が戦っているデビルサイダー達はその全てが最下級の雑魚といってもいい連
中であったという事、そしてもうひとつはデビルサイダー達に最初から流璃子を殺す
気が無かったという事である。
流璃子ははっきりと感じていた、ほぼ全裸に近い肢体に薄衣をまとっただけの自らの
姿、その全身に注がれているデビルサイダー達の舐め回すような視線を。
誇りや自意識などとはまるで無縁な最下級のデビルサイダー達だけに自らの欲望を露
骨に表すのは当然である、好色そうな笑みを浮かべ舌舐めずりをし、服を着ていない
ため隆々と勃起したペニスを晒しながらじわりじわりと流璃子との距離を詰めていく、
そして再び三体のデビルサイダーが同時に流璃子に飛びかかった、流璃子はすかさず
それらを躱し反撃に移る。
いつ果てるともしれないそのデビルサイダー達の濁流の前に流璃子の体力と精神力は
確実に消耗させられていった。

「あっ!!」
とうとう一瞬のスキをつかれ背後からデビルサイダーに組みつかれる。そして.........
「いっ......いやっ!!」
デビルサイダーの手が流璃子の双乳を鷲掴みにし、激しく揉みしだき始める。
「クッ‥‥!!」
すかさず流璃子はそのデビルサイダーに弥勒冥界光を見舞い蒸発させる。
しかし次の瞬間、新たなデビルサイダーが流璃子の脚に掴みかかってきた。
「キャアアア!!」
流璃子は悲鳴をあげながら地面に倒れこむ、すかさずデビルサイダーが流璃子の上に
覆いかぶさりながらかろうじて乳首を隠していた衣をはだけさせる、そして露出した
淡いピンク色のそれにむしゃぶりつき激しく吸い上げながらもう片方の乳首も指で弄
び始めた。
「やっ......やめて!!」
流璃子の脳裏に過去のおぞましい記憶が蘇ってくる、あの地下で受けた数々の凌辱、
一生忘れる事などできないであろう屈辱、どんな慰めの言葉でも癒される事のない心
の傷、そしてそれらの記憶と共に浮かんでくる最も愛しい男の顔。
「霊気―――――――――――――――――!!!」
絶叫と共に流璃子の全身から眩い閃光が放たれ覆いかぶさっていたデビルサイダーは
もとより、半径約10メートル以内にいた全てのデビルサイダー達が一瞬にして跡形
も無く消し飛んだ。

しかし......それが限界であった、皮肉な事に流璃子の霊気への想いは逆に残されてい
た力のほとんどを一気に放出してしまうという結果に繋がってしまったのである。
それは距離を置きながら流璃子の様子をうかがっていたデビルサイダー達にもはっき
りと見て取れた。
ここぞとばかりに一斉に襲いかかるデビルサイダーの群れ、何とか立ち上がった流璃
子であったがもはや神の光を発する事は不可能であった、しかし流璃子の顔にはあき
らめの色などは微塵も無い、衣を手に取り鬼哭敷圧膨殺を放とうとする。
だが、それを実行する事はできなかった。
「キャアア!!」
背後からせまっていたデビルサイダーに両腕をつかまれ無防備になる流璃子、すかさ
ずその腹にデビルサイダーの拳が打ち込まれた。
「うっ.........」
呻き声と共に流璃子の体がくの字に曲がる。
(ここで失神してしまったら............)
かろうじて意識は繋ぎ止めた流璃子であったがもはや反撃する力も術も残されてはい
なかった。
『ヒヒヒッ』
『カカカカッ』
『ヒャ―――ハッハッハッハ』
獲物をしとめた事を確信したデビルサイダー達は我先にと流璃子の肢体へと群がり始
める。
「あっ.........いやっ......いやあああ!!」
デビルサイダーの手が流璃子の乳房を無遠慮に揉みしだき、伸ばされた舌がピチャピ
チャと首筋から顔を舐め回す、足を大きく開かせ股間を覆っていた衣をズラし流璃子
の秘裂と陰毛を間近で鑑賞する。
「くっ......ううっ.........」
なんとかそこから逃れようと身をよじる流璃子であったが無論デビルサイダー達はビ
クともしない、それどころかその流璃子の抵抗に業を煮やしたデビルサイダーの一人
が流璃子の首筋に手刀を振りおろした。
「あっ...............」
今度こそ流璃子の全身から力が抜け、そのまぶたもゆっくりと閉じられていく。
(霊.........気...........................)
薄れていく意識の中、流璃子の胸中は恋人への想いとこれから自分に加えられるであ
ろう凌辱への絶望感で満たされていた。

続く
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