題名:「地獄の扉」

地獄の扉

「その小娘ですか?われわれの仲間になりたいというのは?」
「はい、そうでございます。」
  フォラスはベルゼバブに忠誠を誓うかのようにひざまずいてそう応えた。その後ろには、
デニムのパンツをはき白いトップタンクの上に黒いジャンバーを着た女が立っている。赤
みを帯びた髪のその美しい女は、蝿の帝王ベルゼバブの前にもかかわらず、凛とした表情
を崩すことなく立っていた。
「名はなんと申す?」
「流璃子といいます。」
「人間のそなたがなぜわれわれの仲間になりたいのだ?」
「人間たちに復讐するためです。」
「なぜ復讐したい?」
「人間が憎いからです。」
  流璃子の返答を、ベルゼバブは少し笑いながら聞いていた。
「あなたの気持ちはよくわかりました。しかし簡単に受け入れることはできません。何か
の罠かもしれませんし、ゴッドサイダーの仲間かもしれませんしねぇ・・・。」
  口元に笑みを浮かべるベルゼバブとは対照的に、流璃子は表情をこわばらせている。
「フォラス、この女を地下牢に連れて行きなさい。しばらくはそこにいてもらうことにし
ます。」
  雑魚たちに脇を抱えられた流璃子は、フォラスに率いられて部屋を後にした。

「3日間のうちにあの女について少しでも多くの情報を調べ上げなさい。雑魚たちではなく
お前がやるのです。」
「なぜそのようなことが必要なのですか。デビルサイダーに覚醒させるのは簡単なことで
はないですか。」
  フォラスは珍しく反論する。これだけ功績を挙げてきたにもかかわらず、このような任
務を任されたことに対するベルゼバブへの不信感から出た言葉だった。
「これは決して簡単な任務ではありませんよ」
「勢力拡大よりも大事な任務とでもおっしゃるつもりですか?」
「そうです。あの女、ただの人間ではないようですから。」
「ただの人間じゃなかったらそれがどうしたというのですか?まさかわれわれを脅かす力
を持つというのなら別ですが。」
  フォラスは挑発的な口調でベルゼバブと問い詰めた。
「そのまさか・・・と言ったら?」
  フォラスの顔色が変わる。
「あの女からは何か大きな力を感じるのです。もしかしたら覚醒させようとすることが危
険なことかもしれません。」
「わ・・・わかりました。3日間でできるだけ多くの情報を集めます。」
  フォラスはベルゼバブに押されるかのように部屋をあとにした。
 
  あれから2日しか経っていなかったが、フォラスはベルゼバブの元へと帰還していた。
「早かったですねえ、フォラス。こんなに早く帰ってくるということは、大変な情報を手
に入れたということで間違いありませんね?」
  流璃子についてある予想を持っていたベルゼバブにとって、予定よりも早いフォラスの
帰還はそれを確定するものであった。
「ベルゼバブ様、あの女はただの人間ではありませんでした。」
「鬼哭一族・・・間違いありませんか?」
「なぜそのことを・・・」
「魔法陣にいるにもかかわらず瘴気に毒されない体、そして発するオーラ。まさかとは思
っていたのですが、そのまさかとは。ほかには何か変わったことは。」
  フォラスは流璃子の生い立ちなどについて報告した。復讐は人間たちだけではなく、鬼
哭一族に対してでもあることなどかなり詳しいものだった。
「フォラス、ご苦労だった。ついでにもう一つお願いしたいことがあるのですが・・・。」
  フォラスはその指令を聞くと、不敵な笑みを浮かべた。
「わかりました。お任せください。」
  フォラスはその任務を実行するために部屋をあとにした。
「もう少し知りたいことがあるのですが、それは私が調べなくては・・・。」

 翌日、魔法陣に帰還したベルゼバブは地下牢へと向かっていた。
「ベルゼバブ様が命じたように、流璃子は聖逆十字壁(セント・クロス・シールド)に閉じ
込めております。鬼哭一族ゆえにあれくらいは耐え抜くでしょう。地獄の苦しみでしょう
が。」
「そうですか。それは早く見たいものですねえ。」
  流璃子にさほど興味がないフォラスとは対照的に、ベルゼバブは瘴気で責め抜かれた流
璃子を楽しみにしていた。
  その牢獄へ入ると、フォラスは聖逆十字壁を解いた。全裸の流璃子が中から現れ、力尽
きたかのようにうつぶせに倒れこんだ。顔は生気を失い、意識はあるものの呼吸するので
精一杯のようだった。
「気分はどうですか?デビルサイダーになりたくないとしても、今ならまだ殺しはしませ
んよ。」
「わ・・・私は・・・・人間たちに・・・復讐・・・するまでは・・・」
「そうですか。あなたの覚悟は伝わりました。ただあなたはいい素質の持ち主のようです
から、普通の覚醒方法では力が引き出せないどころか覚醒させること自体できません。方
法はかなり過酷なものになります。それでもデビルサイダーになりますか?」
「デビルサイダーとして・・・人間に・・・復讐させてください・・・。」
「フフフ・・・それなら次の段階に移りましょうか。」
  ベルゼバブの言葉に反応するかのように、壁からなにやら触手のようなものが伸び、流
璃子の手足に巻きつくと、そのまま大の字に吊り上げる。
「この苦しみに耐え抜いてこそ・・・お前はデビルサイダーに覚醒することができるのです
よ。」
  ベルゼバブは鞭を手にすると、フォラスを立ち去らせた。ベルゼバブは一人になったこ
とを確認すると、流璃子の肢体をじっくりと嘗め回すように眺めた。ベルゼバブの欲望が
頂点にまで達すると、鞭を流璃子の体に振り下ろした。
「ひぎゃぁぁぁーーーーー・・・・」
  半失神の流璃子はこの世のものとは思えない涙を流しながら痛みに獣のような悲鳴を上
げた。流璃子の左の胸から斜めに鞭の痕が赤くはれ上がる。流璃子の呼吸は乱れ、恐怖に
体を震わせる。
「やめてほしいのならそう言いなさい。さあ、どうします?」
  ベルゼバブは流璃子にそう問いかける。しかし流璃子の覚悟は揺るがなかった。
「私を・・・もっと打ってください・・・」
  その言葉を聞いたベルゼバブは、流璃子の体に鞭を乱打した。
―すべては人間たちへの復讐のため―
  流璃子の決意は、自らに生き地獄の扉を開かせた。失神しても痛みに覚醒し、またして
も痛みに失神する。それでも流璃子の受け入れた。
「どうした!これくらいで音を上げるのか?」
  流璃子が何を考えていようが、ベルゼバブには関係がなかった。流璃子がサタンの娘で
あることも調査済みであったが、この美貌の前にわれを失ってしまった。
「ぎぇー・・・ひぃぃ・・・ぎぃやぁーー・・・」
  流璃子の悲鳴にベルゼバブは気分をよく鞭を振るう。責め疲れたベルゼバブが手を止め
ると、流璃子は完全に失神していた。全身は鞭の痕で腫れ上がり、皮膚や肉が裂け血だら
けだった。うなだれたまま失神し、失禁までした姿に、ベルゼバブは興奮していた。
「ククク・・・お楽しみはまだまだこれからだぞ。」
  触手の拘束を解き流璃子を両腕に抱えると、そのまま自分の部屋へと消えていった。

「くぅ・・・ぐっ・・・いっ・・・」
  ベルゼバブの激しく荒々しい愛撫に、傷だらけの流璃子は痛みに声を上げる。
「じっくり教育してあげますよ。さあ、私を受け入れなさい。」
「うあぁぁぁーーー・・・」
  乳房への愛撫はさらに激しさを増す。さらにお○○こを指で責められ、今まで経験した
ことのない感覚に襲われた。
「ああっ・・・あぁーーーーーー・・・」
  生まれて初めての絶頂に、流璃子はあっさりと失神してしまった。しかしベルゼバブは
やめるどころかさらに激しく責め立てた。やがて流璃子は意識を取り戻した。
「まだ終わらんぞ。」
  ベルゼバブは唇を重ねると、唾液を流し込んだ。粘質の唾液を大量に流し込もうとする
が、流璃子は受け入れることができず吐き出そうとする。
「ほらほら!しっかり飲め!」
  ベルゼバブは無理やり口をふさぐと、流璃子は命令どおりすべて飲み干した。
「いい子だ。次はお前を本物にしてやるからな。」
  ベルゼバブは流璃子の股を開かせると、いきり立つペニスを見せつけた。
「それだけは・・・お許しください・・・」
「復讐がどうでもいいのならやめてやるぞ。」
  すべては復讐のためと覚悟を決めた。
「そらっ!」
「ぐっ・・・」
  ブチブチブチ・・・
  ベルゼバブがペニスをねじ込む。流璃子は受け入れるしかなかった。激痛を歯を食いし
ばってこらえる。ベルゼバブはその様子を見ると、あざわらうかのように激しく突き立て
た。
「ぎぃ・・・いぎゃ・・・あぐぅぅ・・・」
「よしよし!いくぞ!いくぞ!」
  ベルゼバブはペニスを引き抜くと、流璃子の口にねじ込む。力を失った流璃子は抵抗す
ることもできずに受け入れる。いったんは吐き出そうとするが、ベルゼバブは再び口を押
さえる。飲み干した流璃子は力尽き失神した。

「ベルゼバブ様、教育の方はどうですか?」
「教育ではありません。あれは調教ですよ。ただ前にも言ったように、サタン様の娘です。
デビルサイダーに覚醒することはありません。その眠っている力を引き出すだけです。調
教が進んだら、お前と行動をともにさせるつもりです。」
「わかりました。そのときはお任せください。」
  二人はゴッドサイダー掃討の計画を立てていた。しかし流璃子の調教はまだ始まったば
かりだった。

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