とげとげさん

題名:HS69ER'S

HS69ER'S 第二章

謎冥SS へるづすとれいつお しっくすてぃないなーづ(マテ)

第二章

ぜんくわいまでのあらすぢ
悪魔神父フォラスはブッ壊れてフェラスになった(固羅)

「私は悪魔唇父フェラス!ぢゃない、フォラスだ!さあ、すばらしい時の始まりだ!俺的ご奉仕タイムだ!」
フォラスはブロケルの去ったあとで、おもむろにそう叫んだ。彼の欲求はただ一つ。ブロケルにしゃぶらせたい。あの薄い桜色に輝く唇で私の怒張したチンポをしごかせたい。舌先でちろちろと尿道口をくすぐってほしい。胸ではさませて先っちょをしゃぶらせたい。
彼は正気である。別に将軍として重責が精神に失調をもたらしたわけではない。彼の欲求のどれもこれも、ベルゼバブの情夫としての立場では叶わぬ願いと思っていた。彼にとってセックスは上司への奉公でしかなかった。そして、他を見つけようにも、彼の相手をつとめる女性はいない。もともと、悪魔の側の人間陣営には絶対的に女性が不足していた。もともと、自己増殖で繁殖できるだけに、男女の構成比の歪は社会にとって致命的ではなかった。だが、性欲ある限り、それは特に男性体には大いなる実害を与えた。人間界に侵攻した悪魔の側の人間達が虐殺や破壊活動のほかに婦女暴行を必ず行う理由である。
フォラスは、一晩で企画書を作り上げた。ベルゼバブの夜伽を断る言い口実にもなった。途中、企画が詰まった頃に、何やらハルパスが奇声を上げながらオナニーしていたので、瘴気操鞭で無限オナニー状態に叩きこんで憂さ晴らしをした。そして、朝。フォラスが突っ伏して眠る机のうえには一冊の小冊子が出来あがっていた。ご丁寧に製本テープで止めて、アクリルの表紙までついている。あまつさえ、どこに依頼したのか、オフセット印刷版である。表紙には、恐らく彼の自筆だろう、毛筆体でこうかかれていた。
「Hells Streat 69ers」
バカである。バカ過ぎる。だが、それまでにフォラスの口淫への渇望は激しいものだったのだ。

まずは、さして戦術的価値のないハルパスにはご退場願おう。私はハルパスの部屋をノックした。
「出発の準備はいいか・・・ムウッ、イカ臭い!」
「これは将軍・・・ボクとしたことが、コキ過ぎてしまいまして・・・ああ、ブロケル・・・」
「全く不謹慎極まりないな」
私は、昨夜密かに瘴気操鞭でハルパスを自涜地獄に叩きこんだことを、意識的に棚に上げて言う。全くいい気味である。どちらにせよ、これでハルパスを今回の作戦から排除できる。私は口の端に浮かびそうになる笑みをかみ殺した。作戦とは、もちろん本来の作戦とHS69ers両方を指している。
「ご心配には及びません、オナニー道9千年を極めしこのハルパス、この程度で・・・」
・・・来る気かよ、このハゲ。
「瘴気操鞭!」
「ハアアアアン!ブロケルブロケルブロケル~」
しこしこしこ・・・ぴゅっ
「何するんです、将軍!ボクを操るなんて・・・」
「瘴気操鞭!」
「て・・・てれれ」
しこしこ・・・ぴゅっ
「ハア、ハア、やめてくださいって・・・」
「ショーキソーベエン!」
「言ってれぼ!」
しこ、ぴゅっ
「瘴気操鞭、瘴気操鞭、瘴気操鞭、ショウキソウベン、ショウキソウベン、早期小便、間違えた!瘴気操鞭!」
結局ハルパスは伝説の赤い玉を転がして抜け殻となった。私はきびすを返し、ブロケルの部屋に向かった。

「・・・イカ臭いですー」
ブロケルの一言目だった。フォラスは思わず舌打ちした。先刻ハルパスの放ちまくった薄汚いザーメンの匂いは体中に染み付いてしまったようだ。
「失礼。ハルパスの愚か者が、私が部屋に入ってもオナニーし続けていたのでね」
ブロケルが少し頬を赤らめて俯く。フォラスの吐いた「オナニー」のせりふに反応してしまったらしい。どうやらブロケルは見た目通りの年齢らしかった。フォラスは内心ほくそえむ。
(すばらしい。すばらし過ぎる人事だ。これほどの玩具を与えてくださるとは。ベルゼバブ様も粋な計らいをされる)

そして抜け殻となった今もコキ続けるハルパスを置いて二人は地獄通り(Hells Streat)に向かった。
地獄通りとは、悪魔の側の人間専用の通路であり、彼らは瘴気の塊となって一瞬にして世界各地に移動する。そこへの専用入り口が、アメリカに作られた魔法陣の地下にあることは悪魔の側の人間なら誰でも知っていた。また、外の時間では一瞬で移動しているが、地獄通りのなかは時間と空間が歪んでおり、中を通っている時間は、悪魔の側の人間には結構長く感じるという。

地獄通りの亜空間を私は飛翔する。ブロケルはここを使用するのが初めてらしく、恐る恐る時間と距離の歪んだ空間に足を踏み入れる。私はわざとスピードを落とし、ブロケルを先行させた。
(おお、いい眺めではないか)
スカートの内側に覗く、純白のパンツ。美しい尻にぴったりとフィットして、微妙に食い込んでる。彼女が時空の歪みにあてられ、身じろぎする度に食いこみが激しくなり、縦の筋が深く布地に刻まれている。
(すばらしい・・・チンコのない股間はあれほどすばらしいものだったとは)
ベル公の黒いガーターベルトなぞ比較にならないくらい萌える。さて、作戦その一、実行するとするか。私はスピードを上げ、ブロケルに追い付く。
「気を付けたまえ、そろそろ中間地点だが、次元の歪曲が激しくなるぞ」

私によってな。

「瘴気亜空弾!」

「おのれ、はかったな!?」
ブロケルの態度が急変した。突然ワンピースが弾け飛び、素肌があらわになる。別に彼女に露出癖があるわけではない。彼女元来の戦闘力を発揮するのに最も都合のよい姿は、下着に薄絹一枚であるというだけだった。彼女は今こそ水魔ブロケルなどと名乗り、悪魔の側の人間陣営にいる。だが、その素姓は、かつて天に起きた戦で堕天使ルシフェルの血肉が下界に落ち、そこから生まれたアダムの末裔、鬼哭一族の巫女である。
「ほう、活きがいいな。だが、君は私の作戦「HS 69ERS」の生贄となるのだ」
「ヘルズ・・・?」
ブロケルが首を傾げた。そして、薄絹を構えながら一言。

「だっさ」

私は激怒した。新参者の下級戦士如きが、私の立案した作戦を「だっさ」とは。許せぬ。しかし、そう頭に血を上らせることもあるまい。気張ってみたところで、ブロケルは既に私の内的宇宙のなかである。そして、ここは地獄通り。私のように空間を操る能力を持たない限り、このなかでわれわれに干渉できる者はないのである。まあ、少しくらいお喋りの時間もとってやろう。いきなり訳もわからず凌辱されてはかなうまい。
「何とでもいいたまえ。君には分かるまい。ベルゼバブ様の夜伽を任命されてしまった男の苦しみなどは」
「・・・怖いけど美人じゃない」
「知らぬのか?ベルゼバブ様は・・・ふたなりだ」
「・・・!」
「しかも、戦車砲並だ」
「うっ・・・」
「この間はしゃぶらされて顎が外れた。更に一昨日などは、オカマを掘られかけたわ」
「イヤアアアア!」
ブロケルが頭を抱えてうずくまる。それほどにショッキングな事実だったのだろう。私は追い討ちをかけた。
「そんな生き地獄が夜な夜な続くのだ。だから私はせめて、この地獄通りにいるときには純粋な女性体の者とまぐわりたいのだ。しゃぶらせたいのだ。安心したまえ。ここに幽閉するのは君一人ではない。日本についたら何人か仲間を連れてくるさ」
そう。これがHS69ersの事実。

「そんなことはさせないわ」
ブロケルは、おもむろに薄絹を操った。それ自体が意思を持つように、薄絹がフォラスの体に巻き付く。
「鬼哭敷圧膨殺!あなたは、ここで滅びてもらう!」
「くくく・・・、ここは地獄通りであると同時に私の内的宇宙なのだ。君の技など・・・」
フォラスが余裕の笑みを浮かべ、薄絹を振り払う。ブロケルの体が薄絹に引っ張られて空を舞った。

「さあ、おもちゃになるのだ!」

続く・・・

とげとげ「次回はエロシーン登場だよ・・・今回は内容なくてごめん・・・」
影を食われた女「寒いの・・・身も心も、作品も・・・」
とげとげ「てっめ。俺のカノン砲で、骨まで暖めてやるよ!うおぁあ、あっちいいいいい!」
ヴァッシュ「何遊んでんだよ。早く続き書けよ」
とげとげ「だって、今回俺の出番ねえんだもん。俺以外の奴がセックスする話なんて、萌えねえよ。あ~あ。あ○あゆ犯してえ」
ヴァッシュ「いい加減Kanonネタやめろよ」
とげとげ「あ゛ー、どりーむきゃすと欲しい」
ヴァッシュ「だめだ・・・どっか逝っちまってる」

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