題名:「凌辱の牢獄」

「凌辱の牢獄」

凌辱の牢獄

「ほっほっほっほ......ハルパスさん達。少しは気が済みましたか」

「拷問部屋」と化した牢獄にベルゼバブが戻って来たのは、流璃子がハルパス達の
群れに取り残されてから、2時間以上も経過してからだった。

「その辺にしておいて下さいね......ブロケルさんはもう瀕死のようですからね...
ほっほっほっほ......」
両腕を太い触手に拘束されたまま、がっくりと力なく首を落としている流璃子。紫
色の髪に隠れ、その表情は窺えないが、完全に気を失っていることは確かなようだ。
ハルパス達の爪や嘴に苛まれ続けたその全身は、傷と血に覆われ、真っ赤に染まっ
ている。

「ギギギギィ...!べるぜばぶ様!マダデス!コノスベタ、ぶろけるヲ八ツ裂キニシ
ナケレバ、アノ人ハ浮カバレマセン!」
死んだハルパスの女房だという大きなハルパスが吠えたける。
息子や娘であろう小柄なハルパス達も一斉に騒ぎ出す。
「まあまあ......流璃子さんはまだまだ殺すわけにはいかないのですよ。私の都合も
理解して欲しいですね...ほっほっほ」
ハルパス達のあまりの騒がしさと聞き分けのなさに片頬をゆがめながらも、ベルゼ
バブはなお余裕の態度を保っていた。

「ギギギギギギッ......!!」
なおも甲高く喚こうとする女房ハルパスを、後ろから現れたひときわ巨大なハルパ
スが押しとどめる。
「遅クナッチマッテスマネエ......マアマア、オ袋。べるぜばぶ様ノ言ウコトハ素直
ニ聞カナキャイケネエゼ......一族ノ繁栄ノタメニハナ。」
「オオ...オ前!漸ク来タノカイッ。べ、べぶぜばぶ様、コレガ、アノ人ト私ノ自慢
ノ長男デス!」
「べるぜばぶ様...親父ガオ役ニ立テズニ申シ訳アリマセン......コレカラハコノ俺
ガ、一族ヲ率イテオ仕エシテイク所存デス。」
「ほっほっほ...おやおや、そうですか。ハルパスさんにこんな立派な息子さんがい
ましたか...。では、これからはあなたがハルパスさんですね。」
「...ハイ。はるぱすノ一族ヲ率イル長ノ名デモアル『はるぱす』......。べるぜばぶ
様ノオ許シガイタダケレバ、コレヨリ二代目ヲ名乗リタイト......」
「ほっほっほ...いいでしょう。これからはあなたがハルパス一族を率いなさいな。
お父さんよりも頼もしい気がしますよ。」
「アリガトウゴザイマス......サア、ミンナ......俺ガ新シイ長ダ...俺ノ言ウコトヲ聞
キナ。べるぜばぶ様ハオ忙シインダ。ココハ俺ニ任セテ巣ニ帰リナ。」

不承不承、大小さまざまなハルパスの群れが引き上げていく。その姿を見送ったハ
ルパスは、おもむろにベルゼバブに跪く。
「...べルゼバブ様。オ言葉ニ背クツモリハゴザイマセン故、ぶろけるノ命ハべるぜ
ばぶ様ニオ預ケシマスガ......遅レテキタ俺ハ、マダ何モシテオリマセン。ナニトゾ
二代目襲名ノゴ祝儀ヲ頂キタイモノデス......」
「ほっほっほっほ...ハルパスさん、貪欲なのはお父さん譲りですねえ。何がお望み
ですか。」
「ハハッ、親父ハ前ニ言ッテマシタ...『今度組ムぶろけるハ、エラクイイ女ダ。で
びるさいだーニモニモアンナ綺麗ナ女ガイタトハ思ワナカッタ。何トカ機会ヲ見ツ
ケテコマシテヤリタイ』ト。ドウカ俺ニモソノ姿ヲヨク見セテイタダキタイモノデ
......」

ベルゼバブは流璃子を一瞥する。
「なるほど...こう血まみれではよくわからないでしょうね...ほっほっほ...では、こ
れでどうです」
ベルゼバブの腕が一閃する。流璃子の体を覆っていた血潮が見る見る消えていく。
「おやおや......驚きました。私は血を落としただけですが...ブロケルさんの傷はい
つの間にかずいぶん癒えてますね...ほっほっほっほ、流石は...」
(鬼哭一族の巫女ですね)との言葉を飲み込むベルゼバブ。ハルパスごとき下等な
デビルサイダーには教える必要のない知識だ。

ベルゼバブが左手で流璃子のあごを支え、持ち上げる。
「どうです?ハルパスさん。これが水魔ブロケルさんですよ。まだ意識はないよう
ですがね。感想はいかがです...ほっほっほっほ...おやおや、聞くまでもなかったよ
うですねえ。」
均整のとれたプロポーションと白磁のような肌。命を吹き込まれた女神像のような
流璃子を見たハルパスの股間は、猛々しくほどに屹立していた。
「ほっほっほ...立派なものをお持ちですねえ、ハルパスさん。ブロケルさんが気に
入りましたか。」

ハルパスは弾けるように土下座し、大音声を上げる。
「オ、オ願イデゴザイマス、べるぜばぶ様!ドウカ、ドウカコノはるぱすニ、ぶろ
けるノ体ヲオ与エ下サイ...!!」
「ほっほっほ...ブロケルさんに欲情しましたか...ふむ...」
ベルゼバブが考え込む。
(......サタン様の娘という立場の流璃子がこんな下賎なデビルサイダーに弄ばれ
るというのも一興ですね。サタン様に知られないようにする必要はありますが...封
印が解けていない今なら大丈夫でしょう......)
にやり、と残忍な笑顔を浮かべたベルゼバブがおもむろにうなずく。
「ほっほっほっほ...いいでしょう、ハルパスさん。思う存分ブロケルさんを辱めて
あげなさい。ただし、殺したりひどく傷つけてはなりませんよ。」
「ハハッー!アリガタイオ言葉!」
興奮のあまり血走った目を見開いたハルパスが顔を上げ、流璃子の裸体を貪るよう
に見つめる。
「ほっほっほ...いいことを教えましょうか、ハルパスさん。ブロケルさんは本当の
名前は流璃子というんですよ...そして、私が知る限り、処女に違いありません。こ
れほどのご褒美をあげるのです...今後一層の忠誠をお願いしますよ。」
「ギギギギッ...モチロンデス、べるぜばぶ様。永遠ノ忠誠ヲ...ハアッ、ハアッ......」
ハルパスは息も荒く立ち上がり、流璃子に近づいていく。
「ほっほっほっほ...気ぜわしいことですねえ、ハルパスさん。まあいいでしょう。
では、あなたのお手並みを拝見しましょうか。」

ハルパスは荒い息で吊るされた流璃子の周囲を巡り、全身をくまなく視姦する。そ
して骸骨ブラジャーの背中の留め金を見つけ出すと、嬉々として外し、正面に回る。
両手でブラジャーを掴む。
今まさにブラジャーが外されようとする瞬間、流璃子は目を覚ました。うつろな瞳
が徐々に像を結び始める。目の前にいるハルパスを捉えながら、まだ流璃子には考
える力が戻らず、夢とうつつの区別がつかないでいた。
(...ハルパス?ハルパスは霊気が殺したはず......あっ、さっき出てきたたくさんの
ハルパスは...?)
身じろぎをしようとして、内臓のような触手に高々と縛められた腕に気付いた流璃
子。ようやく記憶が鮮明になっていく。

「あ、あなたは...ハルパス?」
「ギギギギィッ......ソウダ、はるぱすダゼ...親父ガ世話ンナッタナ......今度ハ、俺
ガオ世話シテヤルゼ...」
ギギギギィッ......ソウダ、はるぱすダゼ...親父ガ世話ンナッタナ......今度ハ、俺ガオ世話シテヤルゼ...
骸骨ブラジャーを握り締め、露になった美しい両の乳房を凝視しながら、ハルパス
が呻く。
「綺麗ダナア...親父ガ言ッテタトオリ、ナンテイイ女ナンダ...オ、俺ガコレカラタ
ップリ可愛ガッテヤルカラナア!」
「!......な、何をするの?」
さっと青ざめる流璃子。助けを求めるように周囲を見渡す瞳が、冷笑を浮かべたベ
ルゼバブの姿を捉える。
「べ、ベルゼバブ様!もう、もう決してご命令には背きません!ど、どうかお許し
を...」
「ほっほっほっほ...ブロケルさん、いや流璃子。私もそうしようかと思ったのです
がね...このハルパスさんがあなたにことのほかご執心でね...死んだハルパスさん
の長男なんだそうですよ。彼の死についてはあなたにも責任があることですから...
まあ償っておあげなさいな。」
「いっ...いやあっ...!」
ハルパスの両手が流璃子の両胸を鷲掴みにし、揉み始める。流璃子は悲鳴を上げる。

「ギギギッ...ナ、ナンテ柔ラカインダッ!吸イ付イテクルヨウダゼ。...キ、気持チ
イイゼエ...」
鋭い爪を白い肌にわずかに食い込ませながら、ハルパスはやわやわと乳房を揉みし
だく。
「......ッ......いやっ......ああっ?!」
蠢き続けるハルパスの醜い指の間から顔を覗かせた乳首が、徐々に硬度を増し、起
立していくのに流璃子は狼狽する。
「ギギギギッ...感ジテルノカ、流璃子...オ前ハ親父ノ仇ダガヨウ...親父ハオ前ヲ抱
キタカッタラシイゼ...俺ガ代ワリニ抱イテヤルカラナア...シッカリ喘グンダゼエ
...親父ノ供養ニヨウ...」
勝手なことを呻きながら、ハルパスは嘴で乳首をついばむ。苦痛の一歩手前の微妙
な刺激を受け、流璃子が首を仰け反らせる。
「...くっ...や、やめなさハルパス...んんっ...」
流璃子の頬が上気していく。

「ほっほっほ...本当に感じやすい人ですねえ、流璃子。本当に処女なんでしょうか
ねえ...もう下着の中はぐっしょりじゃないですか?」
ベルゼバブの揶揄が流璃子の心を傷める。
「そ、そんなこと...ああうっ!」
ハルパスの嘴から伸びた細長い舌が乳首を絡め取る。初めての異様な感覚に息を呑
む流璃子。
(鬼哭一族の巫女は体の感度も抜群のようですね...ではせいぜい私も協力してあ
げましょうか...単細胞のハルパスでは流璃子の心まで辱めることはできないでし
ょうからねえ)
ベルゼバブは残酷な笑みを浮かべ、どこからともなく取り出した首枷をハルパスに
示す。
「ほっほっほ...ハルパスさん。この首枷であなたと流璃子をつないではいかがです。
運命の赤い糸ではありませんが、奴隷と主人の絆には相応しいでしょう。」
「ギギギギッ...流璃子ガ俺ノ奴隷!ス、素晴ラシイデス、べるぜばぶ様!」
ハルパスは受け取った首枷をかっちりと流璃子の首に嵌めると、鎖で繋がれたもう
一方の枷を左腕に嵌めこむ。
「ギギギイッ!流璃子ッ、コレデオ前ハ俺様ノ奴隷ダ!サア、ゴ主人様ニゴ挨拶
ダ!」
得意気なハルパスの一層醜悪な表情に顔を背ける流璃子。
「だ、誰があなたなんかに...くうっ!」
首枷の鎖を強く引かれ、強引にハルパスの方に顔を向けさせられる。
「生意気ナ奴隷ダナ...コレナラドウダ!」
ハルパスは片手で流璃子の乳房を揉み上げながら、もう一方の乳房に吸い付く。さ
らに空いた手が優美な背中や艶かしい腰を這い、蠢く。
「い、いやあっ...や、やめないさい、ハルパス!...んあっ」
おぞましいハルパスの、思いがけない繊細な愛撫が、微妙な快感をもたらし、一瞬
喘いでしまったことに流璃子は困惑する。
やがてハルパスの舌は無防備な首筋や腋を這い、両手は前後から下着の中を窺い始
める。
「ああ...や、やめてハルパス...んんっ...」
流璃子の呼吸が乱れ、控えめな喘ぎ声が混じり始める。

「ほっほっほ...気分が出てきたようですねえ、流璃子。ハルパスさん、流璃子はき
っと耳なんかも感じますよ...」
「ベ、ベルゼバブ様...そ、そんな...ああうっ!」
長い長いハルパスの舌が、耳朶を舐め上げ、奥深くまで侵入してくる。おそましい
はずのその感覚が、異様な快感を連れてくる。
「ああっ...も、もうやめて...許してっハルパスっ!」
いやいやをするように顔を激しく振ってハルパスの舌から逃れようとする流璃子。
しかし長いハルパスの舌はそれを許さない。
「ほっほっほ。流璃子さん。あなたはハルパスさんの奴隷なのですから、もっと丁
寧にお願いしなければいけませんよ...」
くっ、と唇を噛み締める流璃子。しかしハルパスの責めから逃れる術はなく、悔し
さに瞳を伏せて懇願し始める。
「お、お願いです...ハルパス...様...お、お許し下さい。」
「ギギギギギィッ!ゴ主人様ト言エ!」
「ご......ご主人...様......流璃子を、お、お許し下さい...」
プライドを引き裂かれた悔しさに涙を流しながら許しを乞う流璃子。ベルゼバブは
胸に痛快さを覚える。
「ほほほほほ...ハルパスさん。奴隷が泣いて許しを乞うてますよ。」
「ギギギギギィ!」
牢獄に二人の哄笑がこだました。

「さあ、流璃子。ハルパスさんにお願いなさい。」
流璃子の可憐な耳に口づけるようにして何事かを囁いていたベルゼバブが鋭く命
じる。
「ベ、ベルゼバブ様...。お許し下さい...それだけは...」
「駄目ですよ、流璃子。大罪を犯したあなたはたっぷりと償わなければなりません
...その体でね。」
ベルゼバブの瞳が怪しく輝く。
「もっとも...私の下僕のお仕置きの方が好きというのなら、それでも結構ですがね
...ほっほっほっほっほ」
忌まわしい記憶が蘇る。今も耳の中にいるはずのベルゼバブの蝿。それが与えた苦
痛の凄まじさ。流璃子の全身が震える。
「それだけは...それだけはお許し下さい!」
「ほっほっほ...では教えた通りにハルパスさんにお願いしなさいな。」
恥辱に全身を桃色に染め、顔を背けながら、微かに流璃子の唇が動く。
「ご...ご主人様。どうか流璃子に...お、お情けを...いただきたく...」
「ギギギギィ!ソレハドウイウ事カナ?」
「......ど、どうかご主人様の...た、逞しいもので...流璃子を...お、犯して...下さい
...いっ嫌ああっ!」
あまりの羞恥に振り払うごとく激しく首を振る流璃子。
「ギギギギッ...ゴ主人様ガ欲シイカ、流璃子?」
ハルパスもベルゼバブに教えられたとおりの言葉を繰り返す。
「は...はい...。ご、ご主人様の......赤ちゃんを...う、生みたいです......ああっ......」
流璃子の瞳から溢れた涙が頬を伝う。
「ほほほほほっハルパスさん。奴隷のお願いを聞いてあげるのもご主人様の務めで
すよっ...!」
けたたましく笑うベルゼバブ。
「ヨ、ヨシッ...ソノ願イ、聞イテヤロウ!」

牢獄の触手から解放される流璃子。しかしすぐ両腕を頭の後ろに組まされ、ベルゼ
バブが出した細い触手に括られる。うねうねと蠢く触手の感触に眉を顰める流璃子。
しかし、後ろに回ったハルパスが流璃子の白磁のような滑らかな太腿を掴み、抱え
上げると、それどころではなくなる。
「はっ...だ、駄目ですっ...ご主人様...い、いけません...ああっ!」
流璃子の開かされた両腿の間から、ハルパスの猛りが顔を見せる。思わず悲鳴を上
げ、目をつぶる流璃子。
「ほっほっほ...どうしました、流璃子。あなたのお願いどおりご主人様のお情けを
いただけるというのに。もっと嬉しそうにしたらどうですか?」
「ギギギィ!ソ、ソウダ!」
「いいですねえ。ご主人様が初めての男になってくれるなんて...ほほほほほっ...再
び霊気さんに会う頃には、きっと立派な一人前の女になってますよ...何もかも知り
尽くした、ねえ。」

「!!...れ、霊気......!」
流璃子が身もだえして、全身を揺すって抵抗する。
「お、お願いです、ベルゼバブ様、ご主人様!わ、私は霊気が......ど、どうか、ど
うかお許し下さい!」
「ほっほっほっほっほ...流璃子は霊気さんに気があるのですか...でもね、流璃子。
霊気さんはサタン様の子息という特別高貴な方なのですよ。例えあなたが霊気さん
と結ばれるとしても、何もかもわきまえてリードして差し上げなければ、姉さん女
房は務まりませんよ。霊気さんのためにも、ご主人様のお情けを精一杯いただきな
さいな...ほほほほほっ」
「い、嫌っ!駄目です!お、お許し下さいベルゼバブ様っ!」
懸命に体を揺すり、ハルパスの両手から逃れようとする流璃子。

ベルゼバブはわざとらしく表情を曇らせる。
「いけませんねえ...聞き分けがなくては。まあ、初めてで怯える気持ちも判らない
ではありませんが...」
そうこうする間も、ハルパスは獰猛なそれを流璃子に侵入させようと、遮二無二股
間を突き上げている。
「まあ、ちょっとお待ちなさいな、ハルパスさん。流璃子がご主人様を受け入れや
すくなるよう、私が手助けして差し上げますよ。」
「ギギギギイッ!べるぜばぶ様!俺ハモウ我慢デキナイッ!」
「待てといったら待ちなさい!」
氷のようなベルゼバブの言葉に、ハルパスの猛りが一瞬にして萎む。
「さあ、そのまま流璃子をもっと前に差し出しなさい...それでいいでしょう...」
ベルゼバブの顔の前に流璃子の股間が突き出される。

「ほほほほほっ流璃子っ......。フライマスター直々のベーゼを受ける光栄に震えな
さいっ」
ベルゼバブは流璃子の秘部を護るかのような髑髏を下着とともに横にずらすと、汚
れなき流璃子のその部分に口づける。
「ヒッ...い、嫌っ...駄目ですっ!べ、ベルゼバブ様っ!そ、そんなこといけません
っ!」
初めての強烈な感覚が流璃子を弓なりに仰け反らせる。激しく首を振り乱させる。
ベルゼバブは、そんな流璃子の姿態をちらりと仰ぎ見て、含み笑いをしながら唇を
蠢かせ、舌を襞の奥深くに侵入させていく。
「やっ...ああっ...駄目っ...駄目えっ...あはあああっ...」
桃色の肉芽を唇に挟まれ、強く吸い上げられて、流璃子の体がぴくんと弾ける。ベ
ルゼバブは流璃子の抵抗がみるみる弱まっていくのを確認すると、さらに舌を奥深
く忍ばせていく。そんな二人の痴姿に、ハルパスが再び興奮し始め、猛りが流璃子
の背中にぶつかる。ハルパスの舌が流璃子のかぐわしい髪の中に入り込み、うなじ
を這い、汚していく。
「ああんっ...あふっ...くうっ...あはあっ...」
上下から受ける舌の愛撫に、流璃子は顔を上気させ、唯一自由になる首を振り続け
る。首枷から伸びる鎖がじゃらじゃらと鳴った。

「ほほほほほっ...ほうら、潤んでますよ、流璃子。思ったとおり、おいしい蜜です
ねえ...」
ベルゼバブは満足そうに呟くと、再び流璃子の花弁に吸い付く。ベルゼバブの舌は
いつのまにか蝿の口吻に変化しており、流璃子の花の奥底まで吸い尽くす。内臓ま
で引き出されそうな快感に、流璃子は声も出せず、可憐な唇をせわしなく開くもの
の、呼吸すらできない。

果てしない責めの後、漸くベルゼバブが唇を離すと、流璃子は胸を激しく上下させ、
荒々しい呼吸で酸素をむさぼる。
「ほほほほっ...もう際限なくあふれてきましたよ、流璃子。さ、ハルパスさん、そ
ろそろいいでしょう。奴隷にお情けを与えてあげなさいな。」
「ギギギギイッ!」
待ちに待った一声に、ハルパスが歓喜の声を挙げ、その猛りが流璃子の秘所に押し
付けられる。ハルパスの節くれだったその先端は、不気味に無数のイボが蠢き、流
璃子の濡れた下着を器用にかいくぐり、その部分に押し当てられる。

「あっ!」
しばし、呼吸することに夢中になっていた流璃子の肢体が、再び仰け反る。
「ギギギギギィ!サア入ルゼッ!流璃子ッ!」
一声雄叫び、ハルパスは一気に根元まで流璃子を貫く。
「ああああああッ!!」
ああああああッ!!
背を、首を、体を精一杯仰け反らした流璃子が高い悲鳴を上げる。
「クウッ!、ウオオッ...ナ何テ感触ダ...!」
ハルパスも体を仰け反らし、よがり声を上げる。
「ギイイイッ!サ、最高ノ奴隷ダッ!」
流璃子の両腿を掴み締めるハルパスの両手に力がこもり、爪が食い込む。やがてハ
ルパスは腕を上下前後に動かし、流璃子の体を揺さぶり始める。ハルパスの猛りが
縦横無尽に暴れ出す。
「ああッ...あふッ...あッあッ...あはあッ...!」
流璃子の喘ぎ声から苦痛の影が消え去り、一突きごとに一層甘さを増していく。
「ギギギイッ!」
ハルパスは暴発しそうな己自身を辛うじて押さえ、流璃子の動きをコントロールし
ていく。背後から舌を伸ばし、流璃子の乳房を漁る。際限なく乳首を吸い、絡め取
り続ける。
「ああんッ...くううッ...はああッ...ああふうッ...!」
ハルパスの手練で流璃子の官能は一層高まっていく。

「ほっほっほっほっほ...ハルパスさん、若いに似合わずなかなかやりますねえ。流
璃子は悦楽の虜になっていますよ。」
眉根を寄せ、瞳を閉じた流璃子。その唇は、切ない喘ぎ声を漏らすためだけに開か
れている。
「ほっほっほ...どうです、流璃子。奴隷も悪くないでしょう。ハルパスさんの......
ご主人様の子種をおねだりしなさいな。」
そう言って、ベルゼバブは、流璃子の紫色の髪をかき上げ、薔薇色に上気した耳に
唇を寄せ、何事か囁く。
「さ、言うんですよ、流璃子」
操られたように、熱を帯びた流璃子の唇が動く。
「あはああッ...ご、ご主人様ッ...はああんッ...ご主人様の...あうッ...せ、精液を...
ああッ...たっぷりと...んんッ...流璃子の中に...はあうッ...出して...下さい...ああ
あッ...い、嫌あああッ...!」
激しいハルパスのピストン運動に翻弄されながら、喘ぎ声のはざ間でうわ言のよう
に口走った流璃子は、身も心も羞恥に焼かれ、全身を薔薇色に染めていく。

「ギギギギイッ!ル、流璃子ッ!イクゾッ!タップリト出シテヤルッ!」
ハルパスがラストスパートに入る。激しさを増す嵐に流璃子の全身は翻弄される。
「はああッ...あああんッ...あッあッあッ...ご、ご主人様ッ...あはあッ...流璃子もッ
...流璃子も行きますッ...!あああああッ!!」
全身を貫く快感が背筋を突きぬけ、流璃子の脳髄で弾ける。
「ギギギギギギイイイッ......!!」
同時にハルパスが絶頂に達し、おそましい精液が流璃子の胎内に夥しく注ぎ込まれ
ていく。それは、膣を、子宮を満たし、そして卵巣にまでも侵入し、汚していく。
「あはあああッ......!」
喪失の涙が一筋流璃子の頬を伝う。
果てしない快感に酔い痴れた流璃子はがっくりと首を垂れ、意識を失っていく。
「......霊気......」
微かにつぶやいたその名は、もはや絶望しかもらたさなかった。
ベルゼバブの哄笑を遠くに聞きながら、流璃子の意識は果てしなく暗い奈落に堕ち
て行った。

(了)

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