ちっとネットの勉強をしていたら、こんな記事に当たりました。
Webサイト設計における世界観http://japan.internet.com/busnews/20040223/8.html
ここで書かれている結末部分の「Web サイト設計においては、そのサイトがどのような世界観にもとづいて、誰に向けて発信されているのかを常に意識することが重要なのである。」は的を得た話だと思うので、今更どうこう言うつもりは無いが、その説明過程において要は自分ルールの強要をしてはいけないということについてどうだろうか?と思う。
業界用語であったり、特定のグループのみが使用している用語であったりを延々使用し続け、また特定の世界観に浸り続けることで発想の硬直化が生じてくると言いたいのはわかる。が、結末部でも書かれているようにどのような世界観に基づいて誰に向かって発信しているかを意識している限り、必ずこうした”自分ルール”の提示はなされなくてはいけないと僕は思う。むしろ、それに惹かれて人が集まってくるのだとネットではつとに思うわけで。。。
さて、ECサイトでどこに何があるかを明確にするとことと世界観の提示は別物で、それを同一直線状に並べて議論するのはいかがなものかと思います。なぜなら、どこに何があるかを明確にするのは例えばユーザビリティという言葉があるように、一つの技術として表現されているし、決して世界観の観点から語られるべきものではないと思うからです。
もちろん、筆者の言わんとしていることは、業界ルールが当然ユーザーにも通用するだろうという硬直した考えへの警鐘であって、世界観そのものを持つことへの否定はしていないのはわかる。僕だってパソコンのことを聞かれてついうっかり相手のことをよく見ないで、無配慮なパソコン用語を羅列しかけてハッとすることもある。だが、そのことをとらえて「世界観」という言葉で置き換え、ユーザビリティを向上させるために、あえて「世界観」を引き合いに出す必要があるのだろうか?世界観とは、単純な内的世界にとどまらず、共有する理念であったり、夢であったりまあいろいろと言葉は置き換わるかもしれないですが、その人が行動する上での基本原則になると思います。
誰だってそうですが、相手に合わせてばかりで、自分が無いと時に取り残されることがあると思います。今の時代、やはり、自分からルールを示せる人のほうが大きな共感を生むことすらあると思います。なので、ネットで語る「世界観」という言葉はもっと大事に使ってもらいたいなあと思った次第で。。。。。