
流璃子大の字吊るしシーンに見る一考察 (コミック版2巻「悪魔の側の町」の巻のシーンを題材に) - Ruriko Consideration

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逆に、息子たちは母の憤りに相乗りして流璃子を罵りながらも、4人のうちの一人は、流璃子の後姿をよだれを垂らしながら好奇の目とも怒りにさかった目ともつかない表情で眺めています。母が「よ・・・よくも」とどもって怒りの感情をあらわにしているのに比べて、うしろで便乗している息子たちは、これにかこつけて普段から目をつけていたブロケルに悪さでもしようというような表情で罵っているように見えます。セリフ的には「殺せ」とも言っているので、いろいろな意味で煽っているのでしょうね。で、次の霊気の頭の中の映像になるわけですが、母の意見を優先してか、まずは苦痛を伴わせる攻撃に終始しています。おそらく、そこである程度流璃子がぐったりする状況になったので、息子たちが今度はもっと違う方法で流璃子を痛めつける方法があるよなどと言って、流璃子に性的なことを始めたのではないかと思います。 上記でも書きましたが、ハルパスの息子たちの反応は、父見殺しの裏切り者ブロケルへの制裁を強く望んでいるようでもありますが、ブロケルに対して好奇の目を投げているのがとても引っかかります。鉤爪での攻撃も、単純に痛めつけるだけという意味を超えて、良い女をいたぶることで興奮を覚えているということを息子たちの表情からなんとなく伺えます。そして、大の字吊るしのシーンでの息子たちの流璃子を見る好奇の視線と柱に埋め込まれた骸骨たちのイヤラシイ視線に晒されて流璃子が吊るされているというロケーションは、僅かに残ったプロテクターで隠された流璃子の身体をあからさまに覗き込んで興味を持っているというよりは、抵抗もできずに全てを晒してしまった流璃子の姿にニヤついているというほうが理解しやすくないだろうか?と思います。 ベルゼバブは、「すこし痛い目を見ろ」と言っていながらも、流璃子が立ち上がれないぐらいの容赦ない攻撃を許しているわけで、決して中途半端な処置で終わらせることをこの件では認めていないと思います。それは、流璃子の耳にハエを仕込んで一切の裏切り行為を認めないと流璃子に誓わせていることからも、裏切ったらただじゃおかないという意思は伝わってきます。今にして思えば、「復讐をちかったときからわかりきっていいることだと思っていましたが」というセリフは、流璃子の目の前で裏切り者への厳しい処置を見せたか、仲間に引き入れる過程で流璃子自身にも厳しい処置を施した可能性は十分にあると思います。そのぐらい、流璃子の裏切りを許さない前提があったので、厳しい処置が今回取られることになったということになると思います。 そういう中で、痛めつけるのか、あるいは性的にいたぶるのかはっきりしない感じで吊るされている流璃子をそのままにしておいて、フォラスの動向を睨んで次の結果が出るまでハルパスたちに待機させておくことがどうにもすっきりしないです。また、会話の中で「ついさっきまでは許してあげようと思っていましたが」と言って拷問の中座をほのめかしていましたが、それまでの処罰の徹底振りから考えればまだ拷問をかけている途中でベルゼバブが待ったをかけることは考えづらいです。むしろ、拷問もひと段落着いて、ここまでしたら二度と裏切らないだろうというぐらい流璃子に精神的にも大きなダメージを与えたからこそ、ハルパスたちを待機させていたというのが筋だと思います。実際、大の字で吊るされている流璃子を見るハルパスや柱の骸骨たちの視線は、前述のとおり剥いている過程の流璃子を楽しむというよりは、一通りことが終わってひと段落着いたような印象があります。 となると、前置きが長くなりましたが、霊気の頭の映像から次の大の字拘束に至る間に、流璃子を裸に剥いて、性的な苦痛を流璃子にある程度与えてしまっていたと考えるのが妥当なのではと思います(その後の全裸でお姫様抱っこのときの流璃子の姿(一番のポイントは足のプロテクターが完全破壊されているということ)を考えればベルゼバブが怒りにまかせて、全てを剥ぎ取ったというよりは、もっと前から裸にされていたというほうが理にかなっているというのはこれまでに指摘したとおりです)。そして、裸で両手両足を拘束されている女性を前にして、あの動物的なハルパスは、欲望を抑えることは出来ないのではないかと思います。思わせぶりに流璃子の左足の付け根からの影とその先の出血していること、そして、何より流璃子の何かこう諦めにも似た表情で吊るされていることや許しを請う表情は相当すごいことをされたことを雄弁に語っているのではと考えたくなります。 ちなみに、ベルゼバブは魔王の娘たる流璃子にそこまでは許さないという考え方もあるかもしれないです。ですが流璃子のことをブロケルと呼ばずに「流璃子」とわざわざ改めて呼びなおしていることを考えると、少なくともデビルサイダー陣営で扱われている水魔ブロケルとしての待遇を流璃子に施すつもりはまったく無いという意思の表れとも取れるので、魔王の娘を理由に罪を軽くする意思はなかったと見るべきであろう。むしろ、魔王の娘だからこそ、裏切りは許さないという感情すらあったかもしれないです。 で、具体的に何をされたかですが、すこしさかのぼって書きますと、ハルパス母子は、特に母ハルパスが夫見殺しの裏切り者を散々に痛めつけたことである程度満足した時点で、満を持したかのように息子たちの好奇な視線が流璃子に注がれ、"痛めつける以外にもっといい方法がある"とでも言って、その"ショー"が始まったのだと思います。ベルゼバブが、この処置に対しては徹底的にやるという姿勢を見せ、かつ魔王の娘として許すつもりは無かったことは、前述でも詳しく語りましたが、そういった経緯で、ハルパス息子たちの行為はベルゼバブに積極的に「黙認」されたと思います。 ぐったりしていた流璃子をもちろん力ずくで犯すことを考えて息子たちが寄ってたかって流璃子に飛びついたことは言うまでもないですが、流璃子も貞操を奪われるとなれば、それこそ必死に抗うことは自明の理ですので、徹底的な処置を望むベルゼバブとしては、一度ハルパスたちの動きを掣肘して、「そんなに無理やりでなくとももっと簡単に出来る方法があります」として、流璃子を大の字に吊るしたのだと考えます。どう考えても、ハルパス息子たちが冷静に流璃子を吊るすことは考えづらいですし、その後のシーンでベルゼバブが吊るされた流璃子に歩み寄って話しかけているのですから、ベルゼバブが指示してそうさせたとするほうが妥当です(いくらハルパスは放任でも、その辺の決定権はきっちり押さえておきたいとは考えるでしょうから)。 そして、ハルパスにしてみても最初のセリフのように「殺せ」を達成するなら、単純に大の字で拘束して吊るしておくことで止めたりはしないでしょう。もっと痛めつけるのが目的なら、吊るした上でさらに痛めつけるために身体に針のようなものを刺したりとか、痛い思いをさせただろうし、実際、流璃子の身体の傷が少ないのも微妙な違和感を覚えます。 となると、ベルゼバブの提案で流璃子を大の字に吊るし、全てのプロテクターを欲望のままに破壊して性行為に及んだか、あるいは、大の字吊るしをすることが決まった時点で、ベルゼバブが抵抗する流璃子の動きを止めておとなしくさせ、意識ははっきり残したままで流璃子のプロテクターを一枚ずつベルゼバブ自身の手で丁寧に外してゆき、大の字で拘束するところまでのお膳立てをしたか。 どちらにしても、意識が残ったまま身動きもとれずに両手に絡みついた触手が徐々に流璃子を吊るし上げていって、所定の高さまでくると下から這うように流璃子の両足に触手が絡み付いてきて、じわじわと両足を開いていって秘部があらわになったときの絶望感は、とんでもなかったと思います。思わず「イヤー」などの叫び声を挙げたかもしれないです。 骸骨の柱たちの好奇な視線が注がれる中、ハルパス息子たちのいつ終わるともしれない強姦ショーが幕を開けた。入れ替わり立ち代り流璃子を犯すハルパス息子たち。両手両足を拘束されて、身動きが取れない流璃子は、ただただ犯されるだけだったというような結末だったのではないかと思っています。そういうことがあって、ベルゼバブに許しを請う流璃子のあの表情につながり、満足の行く処置があったからこそ、ベルゼバブも少しは許す気になったのかもしれないです。 そして、霊気の前に全裸でお姫様抱っこされた状態で姿を現すという屈辱を味あわされ、霊気の前で全てを晒した状態で片腕で抱かれ、そのまま魔法陣地下3000Mの牢獄へと移されていったのだと思います。この牢獄に吊るされているときには、霊気の身を案じて自分の身をそっちのけにして気遣い、裸の姿を隠すこともしていないですが、消耗しきっていたことが当然の理由としてあがりながら、一方ですでに大の字拘束で全てを見られてしまったショックで、それに比べれば両足も閉じられる状態で吊るされているということで、諦めてしまったのかもしれないです。。。。 そうしたサイドストーリーがもしあったなら、そりゃあ少年誌どころじゃなかったと思いますね^^;;さすがに編集部も許さなかったでしょうし、週刊連載とはいえ、実際の掲載よりも先の話を執筆しているのが当たり前ですので、全裸お姫様抱っこの場面が本来の決まっていた形であって、その前の大の字拘束は急遽プロテクターの描き足しがあったのだと、僕は勝手に妄想しております。 そして、流璃子の左足元にハルパスの足が見え、母ハルパスないし残りの1人の息子のどちらかです。仮に、息子が流璃子の左足元に描かれた足の主なら、アングル的には流璃子の真正面に立つことになるので、大開脚して隠すことも出来ずに全てを晒している流璃子をたっぷり視姦していることになります。そして、流璃子も耐え切れずに顔を背けているというように見ることもできます。 仮に、この正面にいるのが母だとしても、女同士で全てをさらしているというのもなかなかにエロいシチュエーションですので、流璃子に与える屈辱がなんら軽減されるものではないと思います。もう前からくどいぐらいに書いていますが、少年誌のヒロインがこんな扱いを受けていいのかとか、ここまで描写されていいのか(僕の妄想じゃなくて、実際のコミックの描かれ方でも)というぐらい刺激的かつ、背徳の美を感じずにはいられないシーンです。 とまあ、熱く語りましたが、実際は、ちょろっと流璃子の胸が見えただけで「おっぱい見えた、見えた」と子供のようにハルパスが熱くなっているだけなのかもしれないです(笑)そして、このシーンに象徴されるように、例え性的な要素を感じさせる拷問を受けていたとしても、流璃子の清純さが失われることがなく、その後全裸になって吊るされても、そのイメージが変わらなかった流璃子というキャラの描かれ方、表現され方こそがここまでの妄想を生むのだと思います。 連載当時には、どうして流璃子は裸を隠そうとしないのだ?というのが疑問であり、またややもすれば興ざめの要素ですらあったのですが、今となっては隠そうとしないからこそもっと深いことがあるんじゃないかと変に勘ぐってしまったりします(笑) この矛盾が、そのまま自分が大人になっても解消されないままに残っていて、今の今までくすぶり続けているのであって、おそらくどんな構想があったか(お蔵入りしたものがあると思います)を聞かない限りは、満足な死を迎えられないぐらい僕の中ではライフワークにすらなっています(爆) というわけで、今度は地下牢獄の全裸吊るしシーン前後で何があったかも、性懲りも無く考察してみようと思います。 |