ベルゼバブ(べるぜばぶ)

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流璃子のデビルサイダー時代の上司であり、デビルサイダー内においては副王という地位を与えられたフライマスター(蠅の帝王)。男と女、両方の機能を併せ持つ両性具有であり自らの身体を見られることを恥とし異常に嫌う。地獄境界線ハルパス一家に制裁を受け許しを懇願する流璃子を「どんなカワイイ女でも女に興味はない」と切り捨て、自らも流璃子の肉体に激しい拷問を加えた。更には己が裸を見られることを嫌っておきながら、瀕死の流璃子を容赦なく全裸にして長期間に渡り羞恥を伴う仕置きを与えた。近年では先の「女に興味はない」というセリフとは裏腹に、この流璃子への異常なまでの執着や仕打ちも深い愛がなせる業ではないかとの指摘もある。

デビルサイダー内での権力も絶大で、サタンの娘である流璃子に制限無く制裁を加えられる立場だった。

我々読者に流璃子の奇跡的な全裸シーンを供出してくれた英雄とも言える存在。

流璃子への拷問

フォラスハルパスとともに霊気説得OR討伐の任についた流璃子であったが、あえなくハルパスを見殺しにし、霊気を倒すこと無くベルゼバブのもとに帰還した。その際に、自分が戦場に到着した際には、すでにハルパスは倒された後で霊気の姿もそこに無かったと虚偽の報告をするが、ベルゼバブはデビルサイダー転向時に流璃子の耳に仕込んでいたハエの情報からすぐに看破し、ハルパス一家に流璃子への制裁を促す。

  • フォラス健在期の拷問
    霊気を見逃し、ハルパスを見殺しにするという失態を犯した流璃子に対し、遺族であるハルパス一家の復讐心にまかせたリンチを許容した。ハルパス一家の流璃子への責めは苛烈を極めたが、ベルゼバブに言わせると「少し痛い目を見るんですね」というぐらい冷ややかで軽いもののようだった。その後、流璃子は立っていることもできずに半裸で大の字に身体を拘束されるのだが、その姿を晒している状態の流璃子に至ってようやく、本当か嘘か「許してあげよう」とは思っていたらしい。
    今にして思えば、この「許してあげよう」には深い意味が備わっていたのかもしれない。文字通り、拷問からの解放という意味と、半裸で拘束されて好奇の視線を周囲から投げつけられている状態で、いつ欲望の堰が決壊するともならない状況の周りの者を踏みとどまらせていたのを、そのまま何事もなく許してやろうというのと、そして当然流璃子に絶望を与えるために許す気もないのに敢えて「許す」という言葉の選択をしたのと、多くの可能性を含んでいるように思う。

  • フォラスの死後から魔法陣に霊気たちが到着するまでの拷問
    フォラスの死がわかると、ベルゼバブの怒りは頂点に達した。もちろん、その原因を作った流璃子に憎悪の念が向けられるのだが、大の字に拘束した無抵抗の流璃子に対し、許しの懇願を無視して高温に熱したフォラスの遺灰を胸の谷間から垂らして一方的に痛めつける。この拷問で、おそらくかろうじて残っていた骸骨ブラが破損したであろうことは想像に難くない。
    そして、注目すべきは、次に霊気たちの前にベルゼバブが登場した際のシーンである。なんと全裸に剥かれ哀れな表情(というか犯され顔)を浮かべ、お姫様抱っこされる流璃子という前代未聞のシーン。それまでかろうじて残っていたプロテクター類は全て破壊され、見事なまでの全裸に剥かれ流血している流璃子の姿を見ると、ベルゼバブの苛烈な暴力制裁を想像するに十分であるが、一方で、流璃子の表情や全裸という姿が性的な恥辱があったことを、思わず想像させてしまう。ベルゼバブの「この流璃子といっしょに首を長くしてまっていましたよ」という言葉は、霊気に精神的ダメージを与えるための挨拶代わりであることは、言うまでもないが、言葉の裏に隠された流璃子への拷問を裏付けるかのようである(次項「死魔使いウトックの出撃以降の拷問についての可能性」)。
    • 死魔使いウトックの出撃以降の拷問についての可能性
      上記のフォラスの死を知った後のベルゼバブの苛烈な拷問に際し、フォラスの死に直接関与した霊気一党に対しても、直接的行動に出た。死魔使いウトックを指名し、霊気迎撃の任に当たらせる。その際に「存分に手柄を立ててくるがいいわ」と激励しているが、その後、霊気にあっさり倒されたウトックを尻目に前述の全裸でお姫様抱っこをして流璃子を抱えて登場してきたベルゼバブの余裕・挑発的な表情を見ると、当然だがウトックが霊気を撃破することはほぼ期待していなかったに等しいと思っても、存外的外れではないであろうと思う。
      ウトックに対しては、万に一つの確率で霊気達を倒す、あるいは苦しめ戦力ダウンさせる等の働きを期して激励の言葉を投げかけるのは、デビルサイダーを統率する将帥として当然の責務と計算の範囲内であり、一方で、それほど足止めは出来ないであろうという計算もしていたはず。それは、前述のお姫様抱っこにての登場シーンが物語っているとおりで、ベルゼバブの心積もりとしても霊気との対面にそれほど時間がかかるものとは思っていなかったことであろう。
      となると、限られた時間の中で、ああも流璃子の姿が変貌するということは、文字通り「この流璃子といっしょに首を長くしてまっていましたよ」と言うに足りる『心理的時間の長さ』を感じる拷問が、ウトック出撃から霊気に対面するまでの間に展開されていたことになり、プロテクターが全て破壊されているという事実一点をとっても短い時間の中で過激で苛烈極まりない拷問が存在していたことは、ほぼ間違いない。いかにベルゼバブ個人が女性に興味が無くとも、年頃のうら若き美しき乙女が、全裸に剥かれ悲壮な表情をたたえていることや、時間的制約の中で行われる心理的長時間の拷問となれば、自ずと流璃子自身の性にかかわる責めに集約されていくのではないかと考えてしまう。ベルゼバブの発した「この流璃子といっしょに首を長くしてまっていましたよ」には、幾通りの妄想も許されるような、そんな含蓄の深いセリフになっているように思う。

  • 霊気が魔法陣地下3000Mに達するまでの拷問
    霊気の前に全裸でお姫様抱っこでの挨拶を終えた後、片脇に流璃子を抱えたベルゼバブはそのまま魔法陣地下3000Mの牢獄に直行したのであろうか。とにもかくにも、全裸の流璃子をそのまま地下牢に天井から吊るし、下級のデビルサイダーに見張りをさせて、その裸を晒すという恥辱的な拷問を加えた。そのいきさつについては、牢番曰く「こいつは半死人と同じなんだ」と言われる程の拷問があったことは確実で、目も開いていられない程に消耗しきっていた。
    霊気たちが魔法陣地下3000Mに達するまでの間は、具体的拷問描写は無いものの、途中牢番のデビルサイダーが霊気たちに倒されているシーンがあったり(牢番たちによって霊気が煽られたのではないかと見ている)、ベルゼバブによって囚われの姿を霊気の前に晒すシーンでの霊気の動揺の大きさ(それまでにもパルスである程度流璃子の状況は把握していたことは、原作でも類推できる描写がある)を見ると、想像以上に流璃子が消耗し、哀れな姿になっていたことを物語っている。
    このように折りにつけて執拗なまでに流璃子に対し手を下していた可能性は考えられる。また、その内容も肉体的苦痛から精神的・性的苦痛を与えるものなどバラエティに富んでいたのではないかと、推測している。

  • 霊気が魔法陣地下3000Mに達してからの拷問
    アイアンヘラーに拘束された流璃子の姿が、霊気たち一行の前に晒された。
    流璃子の乳首、恥部を巧妙に隠しながら流璃子を拘束し、天井から哀れに吊るされた姿を見た霊気は、思わず「そ、、、そんな」と絶句してしまうほどの、消耗ぶりだった。
    このシーンについては、正直に消耗の激しい流璃子を見て驚いたという見解と、一方で、あまりに”女”の妖艶な雰囲気に変貌した流璃子の姿を見て、霊気の頭の中に「性的な拷問」が去来したのではないかという見解も多くの賛同を得ている。どちらにしても、刺激的なシーンである。

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Last-modified: 2018-11-04 (日) 19:22:28 (1860d)