BRさん

題名:「あんなに一緒だったのに」

第3話「シーソーゲーム」

「いい気味。私から霊気を奪った罰よ。」
流璃子は自らの手で辱めた智子の無惨な姿に満足気な笑みを作ると、
智子の体を空中に固定していた結界を解く。
「ぁぁっ!」
流璃子のその行動に、智子は何の対処も出来ず石畳の床へ背中から叩き付けられてしまう。
「うっぐ! ぅ、ぅぅ...」
床の冷たさが熱くなった体を落ち着かせていくが、
それでも重い倦怠感と落ちた際の痛みにより、智子は起き上がることが出来ず、
仰向けに無防備な姿を晒すしかなかった。
「ウフッ! だらしのない姿。」
未だに痙攣を繰り返し鈴口から精液を垂らす智子の女と男の生殖器を
暫く流璃子は冷ややかに見下ろしていたが、突然の智子の両足の間に座り、
智子の陰茎の先に口を付ける。
「何をするの? あぁぁぁっ!」
尿道に残っていた擬似精液を吸われ、そのまるで生気も一緒に吸い取られたような衝撃に、
智子は背を弓なりに反らせて喘ぐ。
智子の無残な液を口に含んだ流璃子はゆっくりと智子の腹に腰を下ろし、
両手で座布団代わりにした女の顔を抑えて不敵な笑みを落とす。
そして、十分に智子を怯えさせると流璃子は親指を智子の顎に当てて
大きく口を開かせ、そこに智子の陰茎から吸い出した白濁液を垂らしていった。
「イハァ! はめてぇ!」
智子の救いを求める声は空しく、流璃子の口内溜められた精液は流璃子の唾液と共に
全て智子の舌の上に落とされる。
「一滴たりとも残さず、しっかりと味わいなさい。」
更に流璃子は智子が吐き出せないよう今度は顎を下から押し唇を閉じさせた。
「ぅ、ぅぅ~~」
屈辱的な味を口全体に感じながらも何とか口の外に出そうするが、
息苦しさに耐え切れず、惨めなカクテルを喉の奥に通してしまう。
「お味はいかが?」
きつく閉じた智子の瞼の端から涙の筋が走り落ちる。

「ホッホッホッホッホッ! 女同士の戦いというのも、なかなか面白いものですね。」
ずっと傍らで静観していたベルゼバブはゆっくりと歩み寄り、
智子を尻に敷く流璃子と並ぶように腰を落とし、哀れな敗者となった智子の顔を覗く。
「用済みとなったただのゴッドサイダーなど処分してしまおうかと思っていたのですが、
流璃子さんのおかげで、私も少しこの子に興味が沸いてきましたよ。ただね...」
そして、ベルゼバブはそう言葉を続けて、妖しく目を光らせると、
ハンマーのように拳を振り、流璃子を石造りの壁へ弾き飛ばした。
「あっぐっ!」
「私の力を借りているに過ぎないくせに調子に乗りすぎですよ。」
激しい痛みに悶える流璃子を気にも掛けず、ベルゼバブは智子の体を優しく抱き起こす。
「初めてあった女に身に覚えの無い恨みをぶつけられ、
しかも、このような目にまで合わされて可哀想に。
どうです、一矢報いたいと思いませんか?」
今、救いの声を掛けている者は、悪魔の大幹部であり、
また、自分を貶めた共謀者でもある。
しかし、それが分かっていても智子は体まで変えさせられた恨みを晴らしたかった。
智子の首がゆっくりと縦に振られる。
「貴方のこと好きになれそうですよ。智子さん。」
ベルゼバブは悪魔とは思えないほど柔和に綻ばせ、手のひらを宙に掲げた。
「お2人には、とあるゲームで勝負して貰いたいと思っているのですが。」
ベルゼバブの手のひらの前に黒い瘴気が集まり練成された物を見た瞬間、
智子の表情は固まる。
「そ、それは...」
智子の視線の先にある物は僅かに弧を描いて根元同士が繋がっている双頭の男根。
しかも、それは無機質なものでなく、そのもの自体が生命を持っているかのようだった。
「これが貴方達の戦いを面白くし、勝敗を判断してくれるのですよ。」
ベルゼバブが双頭ディルドーの片方の先を智子の唇に触れさせると、
更に驚くべきことが智子の身に起きる。
『な、なんで、どうして?』
流璃子によって生やされた男性器は股間にあるのに、
それがベルゼバブの手の中にもう1つあるような不思議な感覚に襲われる。
ベルゼバブは智子の中で渦巻く疑問への解答を与えず、
壁の隅でうずくまったままの流璃子の所に向かい、髪を掴んで乱暴に顔を上げさせた。
「何をするのか分かっていますよね。」
「はい...」
向けられた張り型の先に流璃子は悲しそうに眉を震わせてから口づけをする。
「また負けないよう今回は頑張りなさい。」
ベルゼバブは流璃子に背を向けて、禍々しい男根の片側を弄り始めた途端、
足元にいる流璃子が切なそうに喘ぎ始めた。
「何が起きているのか理解できていないようですね。
この双頭ディルドーの片方と流璃子さんの神経は繋がっていて、
刺激を与えると、まあ見ての通りという訳です。
そして、もう片方は...」
「ぁ...」
ベルゼバブは細い吐息を淫棒に吹き掛けられるのと同時に甘い痺れが智子の背中を走る。
「智子さんと繋がっているという訳です。
そして、これにはもう1つの特性がありましてね。
本物の男性器のように大きな絶頂感を得ると射精するように出来ているのです。
そろそろ察しが付いてきたかと思いますが、
私が貴方達にして欲しい勝負は、イカせ合い。
ルールは単純に先に相手の神経と繋がっている陰茎から射精させた方の勝利。
そうですね、負けた方を愛しい人との記憶を奪われ、
下等なデビルサイダーとつがいになって貰いましょうかね。
どうです、智子さんやられますか?」
悪魔の提案など信用出来るものでなく、また、もし負ければ全てを失うことになる。
しかし、このまま何もしなければ、ただ死ぬまで陵辱されるだけである。
僅かな逡巡の後、智子は口を動かしていく。
「その勝負受けるわ。」
「ホホホホ! そうこなくては。
流璃子さん、もちろん貴方も異存はないですよね。」
壁へ飛ばれたダメージに喘ぐ流璃子は返答の言葉を紡ぎ出せずにいたが、
ベルゼバブはそれを待たず、流璃子と智子の丁度中間に立ち、
まるで犬に餌でも与えるように禍々しい性具を掲げる。
「さあ、始めなさい。
言っていませんでしたが、魔力などの使用はもちろん、
自分の神経と繋がっていない陰茎を相手の体に入れることは禁止ですよ。」
戦う相手でなくベルゼバブの手元だけを見つめたまま流璃子と智子は
それぞれ黒と赤の淫靡な小道具で装飾された体をにじり寄らせ双頭の男根を口で咥えると、
片腕を相手の腰に回して座り、互いの片方の乳首がキスするように抱き合った。
「ん、んん... むふぅぅ んぱっ」
空いている手でもう片方の乳房にも熱い刺激を与えながら、
2人は口の周りや顎が涎でベトベトになるのも厭わず、
一心不乱に異形の男根を舐め回すのだが、
霊輝しか知らない智子と、霊気と結ばれることはなかったがベルゼバブによって、
多くの者の相手をさせられた流璃子では技術の差は歴然だった。
それでも、智子は諦めずにディルドーから感じる流璃子の舌使いを真似て、
窮屈になった口の中で舌を必死に這い回らせる。
「ぐじゅるるるぅ ぶむぅぅぅ... ふん! ふぅぅん! ふぶぶぶぶ!」
見っとも無い声と共に大量の唾液を唇から零れ落として
智子はまるで赤ん坊のように胸を汚すのだが、その努力と不慣れな動きが功を奏し、
徐々に官能の痺れと焦りを流璃子に植え付けていく。
『そ、そんな下手なのに... 呼吸もままならず鼻息を荒くしてるのに...
私のオチ○チンが感じちゃっている。彼女のウブさに感じてしまう。』
智子の健闘にフェラチオ勝負は互角に変わる。
男根の淫具に与えられた刺激は子宮へと直接響き、
その熱が体中のオンナとしての感性を呼び起こす。
乳嘴は徐々にしこりを増して互いの乳首を押し合い、
また、それが新たな刺激となって蕾を更に硬く膨らませる。

乳房へ十分な快楽を与えた手は相手を次なる高みへと昇らせるため自然と下腹部に向かい、
最も敏感な蕾に触れた瞬間、
「あっ!」
2人は小さな声を上げ、咥えている異物を落としそうな程体を震わせた。
「んっ! ちゅぱ! ぁぁ! んふぅぅ! んふぅぅ~!」
女同士だからこそ相手の心を理解し、早く気をやらせる方法を心得ており、
智子も流璃子も強引に指を中へ入れようとはせず、淫裂に沿って指を這わせたり、
大陰唇の上を優しく撫でたりするだけで、弱い刺激で責め立てていく。
『焦ってはダメ。ここで強引にすれば相手の思う壺。
心が通い合っていない相手だからこそ、入念にカラダを開かせないと。
でも、責めるべき時を逃せば形勢を相手に握られてしまう。』
体温と共に気を昂ぶらせた2人は、
まるでディープキスをしているのでは思えるほど淫具を深く咥え込み、
更にそこから垂れた唾液を潤滑油にして硬く尖った乳首を絡ませるほど、
女の肌を交わせるのだった。
そして、彼女達はこの程度の肉楽では
女としての本当の絶頂を迎えさせることが出来ないことも理解していた。
秘芯が十分に綻んだのを確認すると、2人は示し合わせたように、
双頭の陰茎を口から離して傍らに置き、腰を前に突き出していく。
女性としてカラダで相手を屈したいという気持ちもあったかもしれない。
流璃子と智子は適度な豊かさを描く美しい足を互い違いに絡ませ、
オンナの唇同士をキスさせる。
「あぁああ!」
自分の最も敏感な部分から伝わる相手のその熱と感触に、
2人は体を僅かに弓なりにして愛らしい悲鳴を上げるのだが、
休んでいる暇は無く、すぐさま腰を前後左右にくねらせて互いに刺激を与え合っていく。

くちゅ! くちゅ! ぷにゅ! ぴち! ぷむ! くちゃ!
「はっはあぁん! んっふ! んん! あぁぁ! あぁぁぁん!」
『ダメ。声も恥ずかしい音も止まんない。女同士がこんなに良いなんて...』
すでに霊輝という夫を持つ智子にとって流璃子とのそれは、
一生知る筈のなかった世界であった。
愛液に濡れた媚肉が触れるたびに肉欲の炎が理性とカラダを灼き、
強く交わればその熱を更に激しくし、離れそうになればせつなくなる。
特に淫核に相手の淫核や花弁の淵が絡まった瞬間は堪らなく、
弾けるような快感が全身を突き抜けていく。
智子は霊輝との仲を阻もうとする流璃子を嫌っていたが、
智子の女性自身は流璃子の淫唇との恋に堕ち、
勝負のことを忘れて、その悦びに陶酔してしまうのだった。
『ああん。すごい! すごい気持ちイイ!
このままイッたら私のカラダどうなるのか... 私、知りたい。』
しかし、この勝負は智子の劣勢でなく、意外な方向に進んでいることを
ベルゼバブによって知らされた。
「ホホホホ! どうしたんです、流璃子? そんなにはしたない声を上げて。
このままではレズ初体験の娘なんかに負けてしまいますよ。」
智子は自分が得れる快楽のことばかりに頭の中が一杯で
戦いの相手である流璃子の様子を伺うことを忘れており、
この時になって初めて流璃子に目をやった。
「あふぅぅ! わ、私も負けたくないのですが... でも、この子の、あひゅぅぅぅ!」
そこには、胸が上下に動いているのが分かる程息を乱して天井を仰ぎ、
何とか言葉を紡ぎ出した唇も唾液で光り今にも口の端から
零れ落としそうになっている流璃子の姿があった。
ぷってりと膨らんだ人より肉厚な智子の淫丘と
訳も分からず一心不乱に振り立てる乱暴な腰使いは、
ベルゼバブによって望まぬ経験を積まされた流璃子にとっても初めて受けた刺激であり、
瞬く間に流璃子を快楽の渦へと追いやっていたのだ。
自分の方が圧されていると思っていた智子は、花弁をディープキスのように絡ませて、
流璃子の反応と状況を確認すると、貝合わせの動きを自分が悦びを得るものから、
相手を屈服させるものに変える。
『ぁあ! そんな! 更に激しく... あっだめ! こんな粗雑で痛いくらいなのに。
感じてしまう。感じすぎてしまう。』
流璃子の体は更に反りかえり腰がどんどん床から離れていく。
「魔王様の娘とあろう者がなんて姿を晒しているのです。
それに、この勝負に貴方の愛しい霊気さんの記憶が掛かっていることを
よもや忘れた訳じゃないでしょうね。
本来はこの世界に存在しない貴方が記憶まで失ったら、
もう、霊気さんと繋がるものは何も無くなってしまいますよ。」
忘れていた訳ではないが、勝つことを諦めかけていた心を奮い立たせ
流璃子は性感の熱で満足に動かないカラダで抗いを始める。
『霊気ともう一度出会える日のためにも、私は負ける訳にはいかない。』

霊気への想い、そして、女としての意地の全てを賭けて、
流璃子は反撃に転じようとしたのだが、結果は無残なものだった。
「ほらほら、どうしたんです? 私をイカたいんじゃないでしたっけ?
なら、もっと腰を振らないと。こうやって、ほら、もっと抵抗して下さいよ。」
必死の努力にも流璃子は戦いの勢いを変えることが出来ず、
すぐにまた智子に操られるまま快楽の海を泳がされてしまうのだった。
「さっきは散々私のことを淫乱だとかと罵ってくれたけど、
感じやすい淫乱は貴女の方じゃないのかしら?」
「だ、黙りなさいっ!」
「あら、怖い。でも、うるさいのは...」
自らの優位に調子づいた智子は流璃子の淫核を狙って数回強い刺激を与える。
「アッアフゥゥ~~!」
「貴女の上と下の口でしょう? ウフフ」
「ぅぅ...」
ベルゼバブに捕えられる前の流璃子だったら、
このような粗野な貝合わせで声を抑えられない程感じることは無かった。
しかし、多くの客を取らされ、
想像さえ出来なかった様々な調教を受け狂わされた流璃子のカラダは
どんな刺激にも素直に、そして、敏感に反応してしまう。
智子のような経験の浅い者との交わりが、逆にそれを浮き彫りにし、
流璃子は自らの運命と体に惨めさを募らせる。
『このままでは負けてしまう。』
流璃子は一旦離れ、上がった呼吸を休める時間を得ようするが、
智子がそれを見逃す筈無かった。
「おっと、逃がさないわよ。」
智子は花弁で流璃子の女の部分を咥えたまま後ずさる敵を追い、
更に足を絡め完全に逃げられないようにした。
「そ、そんな! お願い、離してっ!」
「アハハハ! 姫とか言われているくせに情けないないものね。
大層な血を引いていても所詮はデビルサイダーということかしら。
悔しかったら、何とかしてみなさいよ! ほら! さあ!」
「ウッ! ダメ! ひぃん! あふぅぅ!」
流璃子も腰を淫らに動かし智子の女芯を責め返そうとするが
最早、興奮を顕にして激しくむしゃぶりついてくる智子の秘唇に成す術無かった。
屈辱の絶頂に向かい、カラダは研ぎ澄まされ高熱を帯びていく。
『お願い、霊気、助けて。私、貴方のことを忘れたくないの。お願い助けて!』
そして、流璃子はついに顎を天上に向ける程反り返った体を痙攣させるのだった。
「アッ! アッ! アッ! ぃや、アアアアアア~~~~~!」

ベルゼバブの呪術によって神経を繋げられた淫根への刺激も少なく、
荒々しい責めに拒絶する心もあってか、射精は免れたが確実に気をやらされた。
「はぁ... はぁ... はぁ...」
流璃子はその官能の余熱とショックに、弛緩した無防備な体を床の上に晒していた。
『やった... ついにこの女に一泡吹かせることが出来た。
しかも、あいつはまだのびたまま... 私の勝利は目前よ。』
智子もまた貝合わせによって自らが得た快楽と、
散々恥辱を味合わされた相手をイカせた征服感に暫く熱い体を休めていたが息を整え、
傍に置かれている双頭ディルドーに手を伸ばし、それを自分の秘壷の中に沈めていく。
「待っ、ああ! ひん! ひぃん!」
直接的な体の触れ合いもないのに、
恥具から伝わる智子の感触に喘ぎ声を漏らす流璃子の姿に、
智子は顔を綻ばせて張り型を持つ手の動きを更に速めた。
「ダメッ! アアッ! 激しい! ヒィィン!」
流璃子は仰向けの体を一人惨めに震わせるのだが、何もせずにいたら、
待つのは敗北だけである。
霊気との記憶を守るため流璃子は満足に動かない体を起こして智子の太股に座り、
そして、女裂の唇を淫猥な張り型にこすりつけ、智子の動きが僅かに止まった瞬間、
その男性器を模した猛りを秘芯の奥へと導き入れて、きゅっと締め上げるのだった。
「はあぁぁん!」
自分以外のオンナの象徴を知るのは、智子には初めてのことだったが、
優しく包み込む熱い柔肉、ひだの感触、そして、巧みな収斂、
どれ1つ取っても流璃子が名器と呼ばれるものの持ち主であることを思い知らされる。
「あぅぅ! こんなぁ... あっだめぇ! あぁぁぁぁ!」
『す、すごい... なんて女なの。深く咥え込まれる度に腰まで蕩けそうになる。
ぼやぼやしていたら、すぐにイカされてしまうわ。
でも私はこのまま負けるわけにはいかない。それに形勢はまだ私の方が有利な筈よ。』
智子は流璃子への様々な感情を激しく燃やし、
戦士として鍛えた筋力に比例した強い締まりで、
精は迸らせていないが女としての絶頂で熱されたままの擬似陰茎を犯し返していく。

ちゅ! ちゅ! くちゅ! ぬぷ! ぬちゅぅ! くっぷ!
「ひぁああ! ひぃ! ふむぅぅぅ! はっはぁぁぁん!」
入れる側と入れられる側2つの性の感覚に初体験の智子だけでなく流璃子も
甘い喘ぎを上げて責めの手を止めてしまいそうになるが、朦朧としていく意識の中、
上気したカラダの向こうにいる相手に何度も目をやりながら腰を振り続けた。
2人をそこまでさせるのは最愛の人への深い想いの他に、
今日初めて会った目の前の女性をライバルと認め、
自らの力だけでその者を打ち負かしたいという想いも強かった。
力に任せて感じやすい流璃子を荒々しく責め立てる智子と、
心ならずも鍛えられたオンナとしての技巧で経験の乏しい智子を追い詰める流璃子。
互いの限界が近づいていることを悟った2人は相手に更なる快楽と敗北感を与えるため、
双頭ディルドーを咥えたまま四つん這いになり、尻を向かい合わせる体勢を取る。
『さあ、これで決着をつけましょう。』
そして、2人は、太腿越しに相手の顔を確認すると、一心不乱に腰を振り始めていく。
「はひぃぃぃ! あぁ! ひぃん! ひぃん! ひぃぃん! ひゅん! あうぅ! 
はぁぁぁぁ! あぅぅ! あぅぅぅ! あっはぉぉぉん! うひぃん」
一際大きい嬌声、蜜を飛び散らせながら秘壷に熱棒の猛りが出入りする音、
更に形が良く色気を帯びた尻たぶらがぶつかり合う度に恥ずかしい音まで立てる
2人の姿は流璃子と智子という人間の女としての名でなく、
装飾品が黒か赤かと違うだけの2匹の淫らなメスの獣と呼んだ方が相応しかった。
自分達がどれだけ浅ましい姿を晒し、見っとも無い声を上げているのか分かっていたが、
この肉宴の敵を打ち負かすまで動きを止める訳にはいかなかった。
『あぅぅ... 苦しいぃぃ... お願いだから早くイッてぇぇ~!
このままじゃ、私、おかしくなるぅぅぅ~~! 早くイッてぇぇぇぇぇ!!』
肉体の限界はとうに超えていた。
それでも、昂ぶる快楽と共に腰を更に激しく動かせたのは、
同じ男性を想う女の意地であった。
加減を知らず勢いのままに媚唇を突く淫猥な杭の先端はオンナの底を叩き、
徐々に子宮口まで緩めさせていく。
「だめぇ! あそこが、ひぐぅぅ!」「いやぁ! 私も、もう! はぅぅ!」
ここまで来たら、技術も経験も関係ない。
2匹のメスは熱病にうなされたような思考で、
最も高い絶頂に向かって、これ以上ない程陰茎が硬く膨らみ、
女芯が卑猥に律動しているのを感じ取ると、
残された全ての力を振り絞って双臀を振りたてた。
「ひぎぃ! 深すぎるぅ! そんな奥まで、ああああああ!」
「本当にもうダメ! もう堪えられなぃ! 狂う、頭が狂っちゃうぅぅ!」
『やだぁ、私には貴方との記憶しかないのぉ!』『私は絶対に貴方の元へ帰ってみせる!』
「負けたくない、お願い! 霊気、私に力を貸して!」「霊輝、もう一度私を抱いて!」
『失ってしまう!』『帰れなくなる!』
「イヤァァァァァ! レイキィィィィィ!! アッアアァァァァ~~~~~!!」

禁術によって智子の恥丘に植え付けられた異物から迸る白濁液と共に、
天を仰ぐほどに反り返った流璃子と智子の体からほぼ同時に上がるオンナの叫び。
その声は、今まで2人が出してきたどの声よりも大きく哀切に満ちていた。
そして、それはこの狂宴の終焉を告げるものでもあった。
『そんな...私の方が先... 負けたのは...私...』
淫らに律動する自らの女の部分と相手に埋めた男の部分、
敗者は更にもう1つの男の部分で気をやっていた。
そう、先に絶頂を迎えていたのは智子の方であったのだ。
一度の堰を切った性の奔流を止める術は最早なく、
智子は惨めな気持ちでカラダが収まるのを待つしかない。
一方、流璃子もまた女の芯で感じる智子の動きによって、
自分よりも先に智子が達したことを知り得るが、勝利に酔う暇はなく、
『はぁん! すごい! だめぇ! 私のナカが一杯にされちゃうぅ!』
子宮の中を無遠慮にノックしながら満たしていく精液の陵辱に
女と男2つの激しい高みへ昇らされていた。
智子へ注がれる流璃子のシャワーが智子に新たな至悦を与え、
更に今度は絶頂を重ねられた智子の恥肉の蠢きが
終着点に辿り着いたばかりの流璃子を追い打つ。
性感帯同士が刺激し合う官能の波に翻弄された2人は、
汗や愛液に光るカラダを数回激しく引き攣らせると、
双頭の男根で深く繋がったまま崩れるように石の床へ突っ伏した。
女としてのものだけでなく、男としても2箇所で気をやった智子は
常人では伺い知ることすらできない官能地獄ともいえるその三重奏の衝撃に、
意識は失神の間際を彷徨い、哀れに大きく開かれた口からは熱い吐息と共に
止めどなく零れ落ちた涎が床に唾液の水溜りを作り、
一方、殴り合いよりも原始的とも言える勝負を制した流璃子も、
疲労と絶頂の余韻で起き上がることはおろか、その身に埋まった淫具を抜くことも出来ず、
智子と共に無防備な姿をベルゼバブの目の前に晒すのだった

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