とげとげさん

題名:G(自慰)の季節

オナニスト ハルパス 第二章

 夢の一夜が過ぎていく。ボクは、コいた!コいてコいてコキまくった!もちろんセンズリだ!屁じゃないし、マンズリでもない(出来るか!?うーん、ボクってばジョークも超一流)!
それは、ブロケルの尻。あの清楚ぶったワンピースに隠れる、Tバックのパンツ。
それは、ブロケルの胸。着やせする、脱がせた瞬間にその存在を誇示する美乳。
それは、ブロケルのマンコ。あの、髑髏パンツ。DPの内側にしこまれたバイブ。
ボクは、数え切れないくらい射精した。まったく、すばらしいオナニーだった。ボクは最上のズリネタを手に入れた。もう、今更ネタ帳なんかいらなかったんだ。大人になるっていうのは、こういうことなんだ。イマジネーションだけでコける。これぞ、上級。まさに大人のオナニー。オナニズムの極意を、ボクは極めたんだ。
ボクは、永遠にこの快感を味わえると思っていた。あんなことがすぐあとに起こるなんて知らなかったんだ。永遠なんて、なかったんだ。

「怨霊魔鬼雨!」

ボクが、現世で最後に聞いた声がそれだった。発端は、鬼哭寺を訪れる前に食った子供。あれさえなければ。そうすれば、霊気があんなにブチ切れて物凄い技ブチかますこともなかった・・・大体食欲なんて、あの究極のオナニーに比べたらキャラメルのおまけみたいなもんだ。使い古したネタ帳にも劣る。今更、キャラメルのおまけなんていらなかったんだ・・・ボクが現世でした、最後の後悔。

ここが・・・冥界・・・ボクは一人ごちた。ケルベロスの顎に座りながら。どうやら、ボクはまだ死ぬ一歩手前らしかった。別にケルベロスはボクを飲みこもうとするわけでもなく、ただ口を開けているだけだった。ただ、ボクが上に逃れるすべもない。ボクがその口の中に飛び込まない限り、永遠に・・・そう!永遠にコキ続けられるじゃないか!ボクは気付いた。ものすごいことに気付いてしまいました~♪ボクは、コケるはずのないセンズリを、まだコクことが出来るんだ!

「どうしてだよっ!?」
快感は甦らなかった。僕のチンポからは、義務的に薄くて少ない精液がだらだら零れるだけ。ブロケルに会う前のボクに逆戻りしていた。そして、何よりもボクが会得したオナニズムの極意「考えガキ」の能力は、冥界にいるせいか、全く発揮されない。あれもESPの一種だったのか。いくら思い浮かべても、ブロケルの痴態が想像できない。
ボクは、絶望した。
それでもコキ続けた。コクことしか出来なくて、それしかなくて・・・今もコキ続けている。

くわっ・・・今度は、ONEとかMoon入ってないか!?ヤバイ、絶対にやばい・・・次回、自涜という名のオナニスト第3章「愛って後悔しないことなのね」ご期待ください(瘴気爆発)

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