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堕とされる牝(おんな)
〜Another Story Of “Hakugin No Delmo Sakusen”〜

第8章 苛められる牝

「アァ!… アゥ!… いぎっ!… あぅわぁぁぁ!…」
少し距離を取って立つビアンカと黒デルモリーダーの間を、
藍華は無様な悲鳴や呻き声を上げながら、行ったり来たりしていた。
いや、行ったり来たりさせられていたという方が正しいだろう。
ビアンカと黒デルモは、嗜虐の笑みをこぼしながら、藍華に殴る蹴るの暴行を加え、
まるでキャッチボールでもするかのように藍華の体を飛ばし合っていたのだ。
ビアンカに殴り飛ばされた藍華がフラフラとよろめきながら、
黒デルモリーダーに歩み寄り抱き付くように倒れ掛かると、
黒デルモリーダーはすかさず髪を掴んで藍華を引き離し、
股間に前蹴りを入れてビアンカに弾き返す。
すると今度は、ビアンカが、力無く飛び込んできた藍華の頬に
カウンターで肘打ちを入れてから、更に後ろ回し蹴りを浴びせ、
藍華をまた黒デルモリーダーの方に吹き飛ばす。
2人の間を力無く行き来する藍華の姿は不格好な舞を踊らせられているようにも見えた。
スカートが腰まで捲くれ上がり下着の着用を認められていないため
お尻や大事な所が丸見えになっていた上、
2人の暴行によりジャケットのボタンが取れ胸もはだけており、
全裸より恥ずかしく惨めな格好になっていたが、
今の藍華にそのことを気にする暇すら無く、
ただひたすら何時終わるとも分らないこの陰惨なリンチに耐え続けるしかなかった。

藍華の無様なダンスが10分ほど続いた頃、
無防備に揺れる藍華の乳房を見て、ビアンカは、ある残忍な陵辱方法を思い付く。
「おい! この女の両脇を抱えて真っ直ぐに立たせな。」
ビアンカが黒デルモリーダーに向かい藍華を突き飛ばし、そう命令すると、
黒デルモリーダーは、足腰ばかりか腕や首にも全く力が入っていない藍華を
羽交い絞めにして、無理矢理立たせた。
藍華は、頭をうな垂らせて息を切らすだけで、
自分を抑えつける腕を外すそぶりも無く、
為すがままに、黒デルモリーダーに身を預ける。
ビアンカが口元に卑しい笑みを浮べゆっくり近付き、目の前に立つと、
藍華は、少し顔を上げてビアンカの様子を窺い、力無く開いたままだった口を動かした。
「今度は、どうしようというの?」
声は平然とした物だったが、そう言う藍華の瞳と眉は僅かだか明らかに震えていた。
ビアンカは何も答えず、羽交い絞めの格好にされたことにより
豊満さを更に強調した藍華の胸と脅えた顔を、
舌なめずりしながら、毒で獲物の動きを止めた蛇のような目でジロジロと何度も見た。
部屋にいる全てのデルモゲニィが、
これから藍華が受ける辱めはどんなか、また次はどんな醜態を晒すかに注目し、
一言も発さずに、ただ好奇心と嗜虐の笑みを浮べて藍華を見つめ、その様子を愉しんだ。
この静寂と視線に、藍華は言い知れぬ恐怖を感じ、体中から冷や汗を浮かび上がらせる。

脇や背中に冷たい汗が流れ、藍華が乳房をピクリと震わしたその瞬間、
突然、ビアンカは藍華の左胸の乳首をきつく摘み、
手首を捻りながら乳房を引っ張り上げた。
「キャウゥゥ〜〜!」
心を許した者にしか触れられたくない敏感で大切な部位を、
りおんの命まで奪おうとした憎むべき敵である
ビアンカに乱暴に扱われるおぞましさと激痛に、
藍華は、頭を反り返し、体をビクビクと震わせて、甲高い悲鳴を上げる。
「イッ! イヤッ! アゥゥ! 離して! 痛イィ、ぅああ!」
あまりの痛みと恥辱に、藍華の奥歯はガチガチと音を立ててさえいた。
そんな藍華の悲痛な姿を、
ビアンカは、まるで滑稽なおもちゃでも見るかのようにニタニタと嘲笑いながら、
「アハハハハ! 本当にデカイおっぱいだね。これじゃあ、まるで牛だね。ウフフ!
このはしたなくて、いやらしい乳をいたぶるてやるよ。そらっ!」
そう言うと、痛々しいほど引っ張り上げた藍華の乳房を
下から手の甲で思いっきり叩き上げた。
ビチィィン!
「アウゥゥゥ〜〜!」
藍華の乳首が千切れるようにビアンカの指から離れると、
豊かな肉塊は上下に激しく揺れた。
乳房を灼熱の炎で焼かれたような衝撃が藍華を襲い、
力がまるで入らない体を硬直させ、だらりと垂れ下がっていた両手が空を強く握り潰す。
叩かれた瞬間、藍華は想像を絶する痛みに目を閉じて天を仰ぐが、
すぐに慌ててビアンカに叩かれた左胸に目をやった。
『良かった。ある。』
感覚が一瞬無くなる程の激しい衝撃だったため、
乳首や乳房がどうにかなってしまったのではと思ったのだ。
火傷したような痛みと、叩かれた跡が美しく艶かな肌に赤く残っているだけで、
女性の象徴の1つとも言える大切な乳房と、
その中心にある敏感な突起に傷は付いてなかった。
藍華は、自分がまだ女性でいられることに安堵の息を1つ零す。
だが、次の瞬間、藍華は恐ろしい言葉を聞き、顔を引き攣らせる事になるのだった。

「何、安心した顔をしてるんだい? 
もしかして、たった一発で終わるとでも思っているのかい?
はしたないおっぱいは2つあるだろう? もう片方にも、ちゃんとしてやるよ!」
ビカンカは、そう言うと、藍華の右胸の中心にある敏感な突起を掴み、引っ張り上げた。
「ヒィィン!」
頭の中まで響く鮮烈な痛みに、藍華は体を仰け反らせて哀れな叫び声を上げた。
顔面を蒼白にさせながら、体を左右に揺らし何とかしてビアンカの指を外そうとするが、
力一杯に強く摘まれているため外れず、乳房を更に引っ張ってしまうだけで、
逆に、自分を苦しめる結果にしかならなかった。
ビアンカは、そんな藍華の精一杯の努力をせせら笑うと、
限界まで引き伸ばされた藍華の乳房に恐怖の一撃を食らわした。
「イヤー! 止めて! 離して! 離ッ、ハフゥゥゥ〜〜!」
決して慣れることの無い烈火のような痛みが駆け巡り、
藍華は更に体を仰け反らせ、ビクビクと震わせる。
藍華の地獄はこれで終わりでなかった。
涙で潤む瞳は、信じられない光景を映す。
ビアンカの指が再び藍華の左胸に伸びようとしていたのだ。
「嫌ッ! 待って! お願、イヒィー! あぐぁぁぁ〜〜ッ!」
制止の願いを言い終えるより先に、無情にも、乳首を引っ張られ、
惨めに形を変えた女性の象徴を下から叩き上げられてしまう。
まだ痺れるような痛みを帯び平常時より何倍もに敏感になっている所を
全く同じ方法で痛めつけられたのだ、藍華が受けた衝撃は一撃目を遥かに超えていた。
藍華の上品で、あでやかな唇が大きく開き、醜い悲鳴を部屋に響き渡る。
ビアンカは、藍華が今まで経験したことない想像を絶する
屈辱と痛みに苦しんでいることなど気にも留めず、
次々と藍華の乳房を交互に引っ張っては叩き上げていく。
「キャゥン! アウッ! ハヒィィン! ああっ! ヒギィー! うぐぅぅぅ!」
1分も経たない内に、藍華の乳房の下方は真っ赤に染まり、
口からはだらしなく涎が垂れ始めた。
「ああ、お願い! 許して! こんな辱め、もう堪えられないわ。ハゥゥ!!
乳首がぁぁ! 乳首がもげちゃう! おっぱいが切れちゃうゥ! 嫌っイヒィィィィ!! 
許して! もう許してぇ?! お願いだから、もう許してぇぇぇ!」
藍華は泣きながら、恨みの対象であったはずのビアンカに、見っとも無く許しを乞うが、
ビアンカはそんな藍華の願いを「うるさい!」と言わんばかりに、
今度は両手で藍華の乳房を殴り始めた。
「あふん。あはぁ。はふん。」
美しく整った曲線を描いていた胸が醜く歪みながら縦横無尽に揺れると、
甲高い悲鳴の代わりに藍華は思わず喘ぎ声のような呻きを上げてしまう。
鍛えようのない部位を次々と襲う激痛よりも、
女性である証の大切な乳房をまるでボクシングのパンチングボールでも殴るかのように
痛めつけられる悔しさと惨めさにポロポロと涙が零れ止まらなかった。
アザが出来そうになるほど藍華の胸全体が鮮やかな朱色に変わると、
ビアンカは最後に、内蔵をえぐり取るような程の強烈な一撃をみぞおちに入れた。
「ぐはっ!」
悲鳴が喉に詰まり、藍華は体から力が全て抜け出ていくのを感じる。
黒デルモリーダーに抑えつけられていた腕を外され、
藍華は、そのまま崩れ落ちるように、膝をつき、
尻を突き出し自らの秘部を見せ付けるかのような格好で床に突っ伏した。
藍華の意識は視界と共に霞んでいき、自分が今、どれだけ無様であられもない姿勢を
取っているのか気付く思考さえ、もう無く、
ただ、呆けたような表情を浮べ、息苦しそうに呼吸をして体を休ませていた。

ビアンカと黒デルモリーダーは尻を上げたままの状態で床に転っている藍華を一瞥し、
確かめ合うように顔を見合わせて肯くと、ビアンカは藍華の首に尻を乗せて跨った。
「はふっ! ぅう!」
突如、首を襲った衝撃と重みに、藍華は失いかけていた意識を取り戻す。
「嫌っ! 何! 降りなさい!」
そして、藍華は、自分が卑猥で恥じらいの無い格好で床に横たわり、
更に屈辱的にも、ビアンカのような卑しき女に、椅子代わりにされていることに気付き、
身を捩って、何とかこの惨めな体勢から逃れようとするが、
首を完全に押さえつけられているため、淫らに誘うように双臀を振るだけだった。
藍華が諦め体を動かすのを止めると、ビアンカは藍華の腰を掴み、尻を高く上げさせた。
「な、何をするつもり!?」
視界のほとんどが硬質で冷たい床で塞がっていて、
自分の体すら見ることが出来ない藍華は、
未知の不安に、少女のような脅えた表情を浮べ、
自分の首の上に臀部を乗せる憎きビアンカに問い掛ける。
藍華の恐怖心を更に煽るよう、ワザと一拍空けてから、
藍華の問いに抽象的な答えを返した。
「…お仕置きさ!」
「えっ!? アウゥゥ!」
藍華が、これから何をされるのか理解する間も無く、
黒デルモリーダーの強烈な蹴りが、
丸みと色気を帯びた白く美しい藍華の尻たぶらを捕らえる。
予想外の痛みに、藍華は、大きく体を震わせ、あられもない叫びを上げた。
恥ずかしい体勢で、しかも、覆うものが何も無く、
全てを晒し出してしまっている臀部を憎き敵に蹴られる。
信じ難き屈辱と痛みが体中を這い回っていく。
黒デルモリーダーは、藍華を恥辱の地獄へ叩き堕とす為、
次々と藍華の無様に突き出された2つの大きな肉隗と秘部に蹴りを入れていった。
バシッ!
「きゃはん!」
パチュン!
「はふゥゥゥ!」
ピチィィン!
「ィヒン!」
藍華の尻が下がってくると、ビアンカは、まるでトランクの取っ手でも掴むかの様に、
藍華の秘所に荒々しく指を入れて持ち上げ、
尻を高く突き出すよう藍華に姿勢を直させた。
「イヤァァァ! もうイヤッ! こんなのぉぉ!」
女性として最も大事な部分を無下に強く掴まれた事や、
自分の意志に反して、いい様に嬲られ続けなければならない事が悔しくて堪らなく、
藍華の瞳から止めどなく涙が流れ落ちる。
黒デルモリーダーはそんな藍華の姿を楽しむように尻や股間に蹴りを入れていく。
「あぐぅ! ヤメテ、お願い。ウグゥー!こんなのヒドイ。ギャッ!
もう許してぇ。あうぅ! ユルシテェェェエ〜〜〜〜!」
藍華の制止の願いは、聞き入れられることはなく、陵辱は続けられていった。

黒デルモリーダーに疲れが見え、蹴りと蹴りとの間隔も広くなり、
威力も弱くなってくると、藍華はもう少しでこの屈辱の責め苦が終わると思い、
そのことに喜びや安心を感じ始めるが、
すぐに、再び地獄へ落とされる恐ろしい言葉を聞くことになった。
「面白そうね。私達にも やらせなさい。」
藍華の周りには、司令や副官はおろか、
その部屋にいるほとんどのデルモゲニィが、いつの間かに立っていたのだ。
『そんな! こんなにたくさん』
藍華はこれから受けなければならない気が遠くなるほど長い地獄に絶望し、
新たな涙が頬を伝う。
「お願い…もう止めて…もう許して?」
藍華は哀れな程、体を小刻みに震わせながら、許しを乞うが、
そんな涙ながらの訴えなど、
デルモゲニィの嗜虐心の前では何の意味もなさない事を思い知らすかのように、
司令の無情な蹴りが藍華の臀部に次々に入れられていく。
パチィィィン! ビシィィ! ペチィィン!
「ハゥゥゥぁぁ! もういやァァァ! もう許してェェェェ! キャフン! 
許してぇ? お願いよォォォ! ぇヒィィィ!」
藍華の絶叫が絶え間なく上がり、部屋を打ち鳴らし続ける。

………

最後の1人となった副官は、
尻を上げたままの惨めな格好で体をヒクつかせる藍華を冷ややかな見下ろしながら、
少し息をついていた。
「途中で気を失うかと思っていたけど、良く頑張ったわね。
まだ物足りないけど、可哀想だから、次の一撃で最後にしてあげる。
嬉しい? それとも、もっと蹴って欲しいかしら?」
藍華は、その質問に唇を噛み締めたまま首を横に振った。
「うふふ。それはそうよね。だってこれ以上したら、貴方のココ壊れちゃうものね。」
副官はパックリと開いた藍華の淫裂を爪先で突つきながら、更に話し掛ける。
「アァ! アフッ! やめてぇ? もう、アハァァ!」
そして、あられもない声を漏らして悶える藍華の無様な反応を愉しむと、
大きく後ろに足を振り被った。
「クスッ!それじゃあいくわよ。」
グチュン!
「ハヒィィィ〜〜〜〜〜!」
股間を蹴り上げられ、藍華は両足を真っ直ぐに突っ張らせて、
一際大きく情けない叫び声を上げた。
この副官の強烈な一撃を最後に、藍華は、1時間にも及ぶ長き恥辱の責めから、
やっと開放されるのだった。

「…ウッ…ヒック…ウッウッ…」
蹴られている間ずっと待ち望んでいた終わりが訪れるが、
藍華は、ビカンカに首を跨られて突っ伏したまま動こうとせず、
体をわなわなと震わせ、むせび泣いていた。
藍華の尻は赤く腫れ上がり、所々に赤黒いアザも出来ていて、
激しい痛みが、自分の姿を窺えない藍華に、その惨状を教える。
『ぅぅ、ヒドイィ。お尻がヒリヒリ痺れて痛い。
何倍にも膨れ上がったような気さえする。こんなの私のお尻じゃない。
なんで私がこんな目に…悔しいぃ…ひどい…酷過ぎるわ…』
藍華は、密かな自慢だった、メリハリのある絶妙のラインを描き
染み1つ無かった白い臀部を奪われたショックから立ち直れなかった。
女の大事な部分や色気を湛えた弾力のある丸みを、ただひたすら蹴り続けるという、
非人道的な責めに参加したデルモ達は皆、
自らの手で藍華を傷めつけたという事実に満足そうに笑みを浮かべ、
床の上で惨めなほど形を変えられた双臀を晒したまま泣き濡れる藍華を見下ろし、
その視線で藍華を更に傷つけていく。

暫く泣き続けていた藍華が、
呼吸だけでも落ち着かせようと嗚咽を抑え大きく息を吸うと、
それを見計らっていたかのように、
ビアンカは藍華の首に座ったまま、痛々しいほど膨れ上がった尻を撫で回し始めた。
「イッ! カハッ! うっ!  ハァ。ィヤ! ダメェ!」
藍華は息を整えるどころか、逆に呼吸を喉に詰まらせ、
ビアンカの指の動き1つ1つに甲高い声を上げて悶えてしまう。
蹴られることにより藍華の臀部は異常なほど敏感になっており、
触わられただけで痛みを感じるようになっていたのだ。
藍華の呼吸はまた乱れたものになっていった。
「お前のケツ、真っ赤に腫れて大きくなっちゃっているよ。
まるで、おサルさんみたいだね。」
首に座られているため自分の様子を窺い知れない藍華は、まだ心の何処かで、
痛みはヒドイが自分の臀部はさほど傷付いていないと信じたく、現実を拒絶し、
起こり得ない希望にすがっていたのだが、
無惨な形に変えられたという、くつがえせない事実を言い渡され、
その愚かな願いさえも奪われてしまう。
しかも、この惨状の発端であるビアンカに。
藍華は口惜しさに、必死に抑えた涙をまた零し始める。
だが、ビアンカの責めはこれで終わりでは無く、藍華を更に痛めつけていく。
「しかも、こんなになっているのにも関らず牝の匂いをプンプンとさせちゃって。
恥ずかしいとか思わないのかい?
スケベなお前にはピッタリの はしたないケツだよ。まったく。」
ビカンカは蔑みの言葉で藍華を嬲りながら、
片手で熟れた果実のような藍華の尻たぶらを荒々しくまさぐり、
もう片方の手で藍華の淫裂に指を入れ、中を掻き回し始めた。
藍華の秘肉から卑猥な音色が、ビアンカの指によって奏でられる。
「キャ! アァン! ウッ! ンン!」
「アハハハ。すごいよ、お前の中。グチュグチュと大きな音が立つくらいに濡れてるよ。
尻を蹴られて感じたの? 本当にイヤラシイ女だね、お前は!
ほら! 何とか言いなよ!」
ビアンカはそう言うと、今度は藍華の肉壷から零れた蜜を藍華の双臀に塗りたくり、
染み込ませるように揉みしだいていく。
「あうぁ。違うわ。アゥ! 感じるわけないでしょ。」
藍華の心身は度重なる陵辱により疲れ切っていて声は小さかったが、
はっきりとした口調で答えた。
乳房や秘部など女として弱い部分を散々甚振られ体を狂わされていたが、
尻を蹴られることは、叩かれるのとは違い、藍華に苦痛しか与えなかった。
感じるわけが無かった。
自分の最も大事な部分を乱暴に、まるで物として扱われるかの様に掴まれたことや、
女性らしい部分を蹴られ苦しむ醜態を見世物として笑いながら視姦された恥辱に
不覚にも濡らしてしまったのだ。
藍華は、いくら肉体も精神も乱され調子が本当でないとはいえ、
淫らな変化を起こしてしまう自分の体に恥ずかしさと憤りを感じる。
ビカンカもそのことを理解していたが、
藍華の双臀を握り潰すように両手で強く掴み、ねちっこく問い詰め続けた。
「蹴られて感じたんだろ? この変態! 『蹴られて感じました』って言え!
このマゾ女が!」
まるで尻を引き千切られていくような堪え難き痛みと、ビカンカの執拗な言葉責めに、
藍華は、我を忘れる程の強い怒りを覚え激しく反論する。
「そんな訳ないでしょ! しつこいわね! 蹴られてでは感じないわよ!」
だが、すぐさま余計なことまで喋ってしまったことに気付き、顔を硬直させてしまう。
「蹴られて『では』ねえ? じゃあ、どうだったら感じるのかしら?」
藍華は心の中で、叩かれてでは感じることを皆にばれないよう祈った。
「そういえば、お前、リエに尻を叩かれていたわよね? ひょっとして?」
ビアンカのその言葉に、藍華は、一瞬ギクリとして、うろたえるが、
「何を言っているの? そんな訳ないでしょ。」
それを悟られない様、出来うる限り平然を装って答える。
その否定する言葉には先程のような力はなく、僅かに震えてさえいた。
「あら、そう? 私の思い違いだった?
でも念のために、尻を叩かれているところをもう一度、見てみようかしら?」
ビカンカに命令されるまでも無く、
AV機器の前にいる黒デルモが、その場面をモニターに映す。
藍華は顔から血の気が引いていくのを感じる。

ビアンカは映し出されたそのシーンを見終わると、何かを確信し、藍華の首から離れ、
そして藍華の髪を掴んで顔を無理矢理自分の方に向かせた。
藍華はビアンカと目を合わすことが出来なかった。
「ごめんなさい。貴方は、お尻を蹴られて感じるような変態でも、
マゾ女でもなかったわ。
お前は、ケツを叩かれて感じる淫乱な変態マゾ女だったのね! アッハッハッハー!」
藍華は何も答えられずに黙ってしまう。だが、この沈黙は認めているようなものだった。
「あらあら、黙っているところを見ると、図星をつかれたみたいね。」
「いえっ! 違うわ! バカ言わないで!」
藍華は、ひどく動揺しながら、慌てて答える。
「ムキになって否定するのが、余計に怪しいわよ。
いいわ、お前がケツを叩かれて感じる淫乱かどうか実際にやって確かめてやるよ!」
ビアンカは、そう言うと、藍華がその言葉に反応するよりも早く、
リエがやったように藍華の腰に跨って尻を叩き始めた。
「キャッ! アウゥ! ィアンッ! きゃう!」
それに対する心の準備をする前に襲ってきた心地よい衝撃に、
藍華は不覚にも、はしたなく声を上げてしまう。
「ほら、やっぱりお前はどうしようもない程の変態だよ。
尻を叩かれただけで、いやらしく喘ぎ、こんなにも悶えるんだからね。この淫乱女!」
藍華の臀部は蹴られたことにより赤く腫れて敏感になっていたため、
リエの時の何倍もの痛みと快感が、藍華を襲う。
「アゥウ! 違うわ。私、ヒィン! 変態じゃないわ。ゥウン!
淫乱でもないわ! アフッ! 感じてないわ!」
言葉に反し、藍華の淫裂は潤いを増し、床を汚していく。
「まだ認めないの? こんなに恥ずかしい液を溢れさせて、よく言うよ。惨めな女だね。
お前以外みんな認めているよ。変態なマゾ女だってね。
見てみな! お前のお仲間の顔を!」
ビカンカのその言葉に、藍華は、ハッとして、りおんと郷造の方に目を向ける。
2人だけは、自分をそんな風に見ていないことを信じながら。

藍華の瞳に映った2人の顔は、藍華のとってこれ以上ない残酷な責め苦となった。
りおんは目を大きく見開き呆然としていた。
呆然としているということは、目の前の現実を認め、それに驚いていると言うことだ。
また、自分が最も尊敬する女性が尻を叩かれて感じる あられもない姿を見て、
悲しそうでもあった。
郷造の瞳には、慰めの色が、誰の目からも明らかに分かるほど滲み出ていた。
『そんなぁ! 違うの! 違うのよ! 私はそんな女じゃない!
だから、そんな目で私を見ないでぇ!』
藍華はそれを見ると悲しそうに眉を寄せ、
そして恥ずかしさに、顔を床に擦り付けて泣き出してしまう。
「アッハッハッハッハー! ついに認めたようね。
尻を叩かれて感じる女はどんな顔をするのか見せなさい!」
ビアンカは高らかに笑い、藍華の乱れた髪を掻き上げ、
頭を掴み顔が見えるようにさせた。
悔しさで音も無く泣きながらも、藍華はどこか恍惚とした表情を浮かべていた。
「ふふん。いい様だねぇ。そら、もっと可愛い顔を見せてご覧!」
パシーン!
「アゥ!」
ビアンカは、藍華の様子に満足そうに微笑むと、また藍華の尻を次々と叩いていく。
藍華の体はその度にピクリと脈動する。
「…ウッ…ンッ…ウック…」
藍華は叫び声だけは上げまいと声を必死に殺し、屈辱に堪え忍んだ。
そして、きつく閉じていた瞼を僅かに開け、
自分をどこまでも嬲り痛めつける憎きビアンカを一瞬、睨みつけてから、
また瞳をきつく閉じ、ビアンカに聞き取れないほど小さな声で
弱々しくポツリと言葉を漏した。
「…ひどい…」
これが心を粉々に打ち砕かれた藍華の精一杯の反抗だった。
こんな事しか出来ない自分の惨めさに藍華は更に涙を溢れさせるのだった。





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