BRさん

題名:「はじまりは、いつも雨」

「はじまりは、いつも雨」 破

流璃子がやっとのことで玄関まで辿り着き、
おぼつか無い手でドアノブを掴もうとした瞬間、
突然、そのドアが外側から開き、4人の男性の姿が視界に飛び込んでくる。
流璃子は、自分の悲鳴を聞いて、何事かと様子を見に来てくれたんだと思い、
その中の1人に倒れ込むようにしがみ付き、
「お願いです。助けて下さい。あの化け物から逃げるのを助けて下さい。お願いします。」
切羽詰った表情で涙ながらに助けを求めるのだが、
見上げた4人の男の顔に共通してある奇怪な点に気付き、背筋を凍らせてしまう。
その男達の目には輝きが1つもなくて、まるで闇夜のように黒く濁っていたのだった。
流璃子は本能的に、この者達もデビルサイダーと呼ばれる者であることが分かり、
顔を蒼白いものへと変えていく。
「ベルゼバブ様のことを『化け物』呼ばわりするとは、なんて礼儀を知らんバカ娘なんだ。」
4匹の中のリーダー格と思しき者が陰惨に笑うのを合図に、
4匹のデビルサイダーは素早く、流璃子を取り囲む。
「アッ!」
流璃子が慌てて逃げようと行動を起こそうとした時には、
もう、すでに周りを壁のように囲まれ退路を全て塞がれてしまっていた。
それでも流璃子は何とかして逃げようと暴れるが、
鬼哭一族の血に目覚めていない普通のか弱い女の子の力では、
満足に抵抗も出来ずに取り押さえられ、
更に両脇から抱えられてベルゼバブの待つ寝室への連れ戻されてしまう。
「イヤァァァッ! 放してーッ! お願い! 許してェェェ!」
両脇から流璃子を抱えていた2人のデビルサイダーは、
流璃子をベルゼバブの前に連れて来ると、
両側から片方の手で流璃子の両手首を捻り上げながら
もう片方の手で流璃子の肩を下に押し付けて跪かせた。
「アッ! くぅぅ! ウッ! ゥン! アッウゥゥ!」 
ちょうど膝立ちの状態でバンザイするような無様な格好を取らされ、
流璃子は、両側から抑え付ける2匹のデビルサイダーの手を振り解こうと、
必死に身を捩るがビクともせず、
逆に、手首を更に捻られ、肩の関節をより強く極められてしまう。

「ホホホホ、私から逃げられるとでも思っていたのですか? 可愛い人ですね。」
脱走に失敗した流璃子は屈辱と恐怖に、
暫く頭を力無く垂らし、わなないていたが、ゆっくりと顔を上げ、
陰惨な笑みを浮かべて自分を見下ろすベルゼバブに弱々しい視線を送っていく。
「...お願いです。許して下さい。どうか見逃して下さい。お願いします。」
「どうしても助けて欲しいのですか?」
「はい、どうかお願いします。」
惨めに哀れみを乞う流璃子に、ベルゼバブはキスしそうな距離まで顔をゆっくりと近づけ、
涙で潤む流璃子の瞳をやさしく見つめて柔和に微笑む。
流璃子は、そのベルゼバブの暖かな表情に、ひょっとしたら見逃してくれるのかもと、
儚い期待を抱くのだが、返って来たのは、
「うふっ! それはダメです! ホッホッホホホホホーホッ!」
無常な答えと、弱い者を弄んで楽しむ陰惨な悪魔の高笑いだった。
あまりの口惜しさに流璃子の肩は大きく震え、
大粒の涙が幾筋も頬を伝い床に落ちていく。

ベルゼバブは、流璃子の無様な姿を暫く眺めて楽しむと、
流璃子により深く貶める言葉を投げ掛けた。
「ホホホホ、流璃子さん、もう1度聞きますよ。私達の仲間になりますか?
なりたいのでしたら、私達の仲間になり、
デビルサイダーとして世界に厄災をもたらすことを誓いなさい。」
もちろんベルゼバブは誓わなくても流璃子を強引に連れて行くつもりだが、
敢えて誓わせることにより、
流璃子の中に敗北感や屈辱感を深く植え込ませて屈服させようというつもりなのだ。
流璃子も、ベルゼバブの魂胆は十分に理解していたが、
睨み付ける気力もなく、顔を俯かせて口を硬くつぐむのが精一杯の抵抗だった。
「こんな状況になっても、まだ私達に抵抗する気なのですか? 強情な人ですね。
  いえ、ここまで来ると頭が悪いと言うべきですかね。
  最初の申し出に素直に従っていたら、
魔姫として何1つ苦労も不自由のない生活を送れたものを。
今更、仲間にならせて下さいと言っても、
待っているのは、魔姫どころか何の肩書きもない末端兵士以下の
豚畜生同等の生活ですよ。馬鹿なことをしましたね。
まあ、こちらとしても、少しくらい抵抗してくれた方が楽しますし、
それに、どうせ、すぐに貴方の方から泣きながら、
  自らの意思で、仲間にならせて下さいって、お願いして来るでしょうから、
  今の内に精々しっかりと抵抗して私を愉しませて下さいね。ホホホホホ!」
このベルゼバブの言葉と嘲笑が流璃子の中で消えかけていた闘争心を燃え上がらせ、
流璃子は力無くうな垂らせていた顔を上げて、ベルゼバブを睨みつけ、
そして、はっきりとした口調で怒りの感情を告げた。
「私は絶対、貴方達に屈しないわ!」
その言葉に一瞬の部屋が静まり返るが、すぐにデビルサイダー達の嘲笑が起こる。
「ホホホホホ...。これは失礼。魔王様の血を引いていられるだけあって、
なかなか勇ましいではありませんか。でも、そんな格好では説得力ないですよ。
それに力の無い者が粋がっても無様なだけですから、やめておくことをお勧めします。」
必死だったため服にまで注意が行かず、それまでちゃんと見ていなかったが、
流璃子は、ベルゼバブのその言葉を聞き、改めて自分の格好を見てみると、
衣服が乱れている事は知っていたが、
ベルゼバブの言う様に、とても強気な態度が取れる格好ではなかった。
流璃子は、白いブラウスと淡い紫のスカートを着ていたのだが、
先程、デビルサイダー達に囲まれた時に、無理に暴れたため、
ブラウスの肩口は両方ともパックリと割れ袖が取れかけていて、
また襟にアクセントとして結んでいた細いリボンが解けているばかりか、
ブラウスの前のボタンも殆ど取れていて、ブラが見える程、胸元がはだけていた。
そして、最も酷かったのがスカートで、裾は大きく裂け、
所々に開いた鍵傷の1つからはショーツが覗けていて、
不格好を通り越し、みすぼらしいと思える位、ボロボロで恥辱的な姿だった。
流璃子は、すぐにでも、はだけた胸や、
はしたなくショーツを覗かせるスカートの穴を隠したかったが、
両脇に立つデビルサイダーに、両腕をガッチリと抑えられていて、
ピクリとも動かすことが出来ず、
ただ悔しさにベルゼバブから顔を逸らして下唇を噛むしかなかった。
「ホホホ、どうしました? 流璃子さん、急に黙ってしまって。
  やはり、そんな見っとも無い格好では何も言えないのですか? ホホホホ!」
流璃子は横目で一瞬睨み付けるが、今何を言っても,
服のことで馬鹿にされるだけだと怒りを我慢し、ベルゼバブから視線を逸らした。
「ホホホホホ、流璃子さん、貴方って本当に可愛い人ですね。
  愉しませてくれたお礼に、特別に私の力を少し見せて上げましょう。」
ベルゼバブはそう言うと、右手の人差し指を流璃子の顔の前へゆっくりと突き出し、
怪訝な表情を浮かべる流璃子をよそに、更に言葉は続けていく。
「私は蝿の帝王と呼ばれているのですが、
  その能力の1つとして、体の中で強酸を無尽蔵に精製し、
  そして、それを思いのまま自由に扱うことができるのです。
  なかなか応用の利く能力でしてね。例えば、指先の一点から分泌しますと...」
ベルゼバブの指先が緩やかに動き始め、
流璃子のブラウスに触れて、撫でる様に生地の上を滑ると、
鼻につく匂いと白い煙を立ち昇らせながら、まるで布自体に意思があるかのように、
ベルゼバブの指が動いた跡をなぞってブラウスがパックリと割れる。
「このように、どんなナイフより良く切れる鋭利な刃物として使うことが出来るのです。」
流璃子は、このベルゼバブの力に恐怖した。
いや、『恐怖』という、たった一言で片付けられるような生易しいものではなかった。
流璃子のブラウスは雨のせいで水気を吸い肌に密着している所があったにも関わらず、
ベルゼバブの指先は、流璃子の肌を少しも傷つけることなく、
ブラウスだけを切り裂いたのだ。
この事実がベルゼバブの能力の凄まじさを物語っていた。
「流璃子さん、動かないで下さいね。
  動くと貴方の綺麗な肌に傷が一生消えない傷が出来るかもしれませんよ。」
ベルゼバブの指先が流璃子の服の上を滑らかに舞うと、
流璃子の体を覆っていたブラウスやスカートがただの布切れに変わり、
次々と床に落ちていく。
「ああっ。うう...」
今の流璃子は、ベルゼバブという捕食者に狙われたか弱い獲物と言うに相応しく、
体がガタガタと激しく震えている感覚はあるのだが、
ベルゼバブに忠告されなくても、筋肉が硬直しすぎて震えることさえ出来なかったのだ。

たった10数秒の内に、
流璃子は、両脇に立つデビルサイダーに腕と肩をガッチリと極められたまま、
袖と襟回りの一部を残してブラウスとスカートは剥ぎ取られ、
ちゃんとした形で身に付けているものは、ブラジャーとショーツ、そして靴だけという、
恥辱的な格好に変えられてしまい、
そして、その姿をベルゼバブにクスクスと笑われながら後ろ姿まで、じっくりと鑑賞され、
周りを取り囲む4匹のデビルサイダーには、
卑しい笑みを浮かべた好色の目で体を嘗め回されていた。
『こんなのって、酷い...』
男性と付き合ったこともない流璃子にとって、下着姿とは言え、
見ず知らずの者達の前に晒すことは堪え難き苦痛であり、
それだけでも充分過ぎる屈辱であったにも関わらず、
更に、その姿を笑われることは、心が踏み潰される思いだった。
また、運悪く身に付けていた下着が木綿の安物であり、
しかも、綻びてはいなかったが洗濯のしすぎで
生地が少しクタクタになっている物だったことが、流璃子をより惨めな気持ちにさせた。
ベルゼバブは、流璃子が自分の下着を控え目にチラチラ見ているのに気付き、
口の端を吊り上るほど嬉々とした笑みを浮かべる。
「服の上から見ていた時は、もっと華奢な体かと思っていましたが、
  脱がしてみると、なかなか女らしい体つきをしているのですね。
  胸も豊満ですし、お尻の形なんて、とても色っぽいですよ。流璃子さん。」
ベルゼバブは、流璃子が自分の体の感想を言われて、顔を真っ赤に染めていくのを見て、
もう1度、クスリと笑ってから、言葉を続けた。
「でも、下着が頂けないですね。デートの日に、そんな色気のないパンツを穿いていたら、
  相手の男性の気持ちが冷めてしまいますよ。ホホホホ...」
この台詞が胸に深く突き刺さり、流璃子は恥ずかしさと悔しさに堪え切れずに、
ついに声を上げて泣き出してしまう。
「ウッ、ウッ、グス! ...ひどい...ウッウッウゥ...」
「これは、これは、少し言葉が過ぎたようですね。
  お詫びに、今度、上等な下着をプレゼントいたしますから、
  泣き止んで頂けないでしょうか?」
今、自分を貶めているベルゼバブにそんなことを言われても屈辱なだけであり、
それに、普段、穿かないだけで霊気とのデートを夢見て買った、
それなりに高価な可愛い下着もちゃんと持っているのに、そこまで馬鹿にされ、
流璃子は更に声を上擦らせて泣き続けた。
「困ったお嬢さんだ。」
ベルゼバブはそんな流璃子の様子にしたり顔で口元を弛ませ、
人差し指を流璃子のブラの肩紐に向かわせていく。
「アッ!」
ベルゼバブの指が肩紐に掛かると、肩紐が一瞬にして切れ、
流璃子は俯いたままだった顔を上げて真っ赤な目をベルゼバブに向ける。
「下着がみすぼらしかったことが、そんなに恥ずかしいのでしたら、
  脱がして差し上げますよ。」
ベルゼバブは素っ気無くそう言いながら、もう片方の肩紐を切り、
そして、人差し指をブラのフロント部分に当てた。

「ぁぁ、いやっ」
流璃子のか細い悲鳴と共に、ブラが二つに割れて床に落ち、
均整の取れた胸の2つの膨らみと、
それぞれの頂点にツンと上を向いて座する桃色の蕾が、あらわになる。
そのあまりに見事な形を描く豊かな白い乳房と、
それと対照的に、控えな大きさの桜色に染まった乳首の美しさに、
そして、それらが互いの魅力を引き出すことにより、
清らかな乙女だけが醸し出す、えも言われぬ爽やかな艶に
流璃子の周りの囲む4匹のデビルサイダーのみならず、
ベルゼバブまでも感嘆の吐息を洩らす。
流璃子はそれを聞き、見られていることを更に強く認識し、
胸を隠して泣き叫びたかったが、両腕を抑えるデビルサイダーがそれを許さず、
恥ずかしさと悔しさに頭を力無く落とし、唇を噛み締めて、すすり泣くしかなかった。
きつく閉じた瞼の間から、次々と零れ落ちる涙が、
流璃子の白い裸身と床を濡らしていく。

ベルゼバブは、目の前の囚われた獲物が想像以上の上物であり、
また、この穢れを知らない美しい小娘を思うままに弄び蹂躙できることに
喜びを隠し切れずに、一瞬、陰惨な笑みを零すが、
すぐに穏やかな表情を作って流璃子に言葉を掛ける。
「何故泣かれるのですか、流璃子さん? 粗末なブラジャーから開放された貴方の胸は、
  先程までとは打って変わり、まばゆく輝いているのかと錯覚する程美しいですよ。
  このウブなピンク色の乳首なんて、感じやすそうで本当に...」
そして、そう言いながら流璃子の無防備な左胸に手を伸ばし、
恐怖と羞恥心で少し硬くなった乳首を摘んだ。
ジュッ!
「アフゥゥゥ~~ッ!」
ベルゼバブの指が流璃子の乳首に触れた瞬間、
そこから、高熱の油が掛かったような嫌な音が僅かに発せられ、
流璃子は体を弓のようにしならせて、悲痛な叫びを上げる。
ベルゼバブに摘まれた流璃子の左胸の乳首が、酸によって焼かれたのだ。
「あら! これは申し訳ありません。どうやら、酸の精製と分泌は止めていたのですが、
  ブラを切った時のものが、まだ残っていたみたいですね。」
言葉は丁寧で流璃子に済まなそうに謝ってはいるが、
口元や目は痛みに悶える流璃子を見て笑っており、
ベルゼバブはワザと流璃子の乳首を焼いたのは明らかだった。
流璃子は、酸により痛みつけられ一部赤くなった哀れな自分の乳首を見て、
遣る瀬無い悔しさと悲しみに下唇を噛み、瞳を震わせて、うな垂れるが、
次第にベルゼバブへの怒りが燃え上がっていき、
涙で潤んだままベルゼバブを上目遣いに睨み付ける。
だが、ベルゼバブは、流璃子に睨み付けられていることなど気にも留めず、
本棚の上に置かれた小さな救急箱を、まるで自分の物のように漁って、
そこから消毒液と脱脂綿を取り出す。
「本当にご免なさいね。流璃子さん。
  これで、ちゃんと消毒して差し上げますから、許して下さいね。」
ベルゼバブが、小さく千切った脱脂綿に消毒液を染み込ませながら、
優しくいたわる様にそう言うが、表情から、まだ何か企んでいることが読み取れ、
流璃子は更に険しい眼光を向けるのだった。
ベルゼバブは、怒りをあらわにして自分を睨み続ける流璃子にやさしく微笑みを返し
脱脂綿を持った手を、酸で傷ついた流璃子の胸に運んだ。
「あっ!」
表皮の一部が剥げ敏感になった乳首に、消毒液に濡れた冷たい脱脂綿が触れた瞬間、
流璃子は小さく声を上げて胸を一回ピクリと震わせる。
予想通りの流璃子の反応に気を良くしたベルゼバブは、更に顔をほころばせて、
脱脂綿越しに、流璃子の乳首を、指で転がし弄び始めた。
他人は、もちろん、自分でさえ、あまり触ったことない乳首を
ベルゼバブのような卑劣な者に蹂躙される恥辱に
流璃子は両目をきつく閉じ眉を震わせて、必死に堪えようとするが、
その思えば思う程、抑え切れずに次々と涙が溢れ出し、
それが皮肉にも、流璃子をより惨めに映らせ、見る者の嗜虐心を煽らせてしまうのだった。

ベルゼバブは、流璃子の乳首が限界まで膨らんだことを確認すると、
脱脂綿と共に指を離し、恥ずかしい程硬くしこった流璃子の乳首を皆の前に晒し出す。
「おやおや、流璃子さん、乳首が勃っていらっしゃいますよ。
  傷を手当てして差し上げていただけなのに、感じてしまったのですか?
  見かけによらず、スケベな人なんですね。ホホホホ...」
ベルゼバブの言うような変化が実際に起きているため、
流璃子は、高笑いする憎き陵辱者達に何も言い返すことが出来ず、
ただ口惜しさにベルゼバブ達の視線から顔を逸らし、歯を喰いしばって堪えるしかなった。
「く~」
「どうしました? 流璃子さん、今度は怖い顔して。
  もしかして、私が言った言葉に怒っていらっしゃるのですか?
  でしたら、それはお門違いというものですよ。私は事実を述べただけなのですから。
  いけないのは、貴方のその節操のない乳首の方ですよ。ホホホ」
この屈辱的な言葉が止めとなり、流璃子は、ついに恥ずかしさと悔しさが限界を超え、
放心状態となり、頭を力無く垂らして床の一点だけを見詰めるようになった。
しかし、それでもベルゼバブの嗜虐の手が休まることはなく、
流璃子は更なる地獄を見ることになるのだった。

「さて、それでは、そろそろ次の物に取り掛かりましょうか。」
ベルゼバブのその台詞の後、
突然、流璃子の視界に、自分の胸に向かって近づくベルゼバブの人差し指が映り、
そして、次の瞬間、その人差し指が流璃子の鳩尾に触れる。
「ヒッ!」
先程と違い、今度はベルゼバブの指に酸は付いていなかったのだが、
乳首を焼かれたショックと恐怖から抜け出していない流璃子は、
ベルゼバブに触れられただけで、体をビクンと震わして無様に悲鳴を上げてしまった。
「な、何をするつもり?!」
「ホホホホ、『何をする』ですか? 面白い質問をなさいますね。
  この状態で『次』と言われれば、聞かなくても、何をされるかくらい分かるでしょう?」
確かに、流璃子はこの状態で次に何をされるか分からない程、子供ではない。
直感的に理解出来ていた。
ただ、敢えて何をされるのか聞き、それを知ることにより、
不確定なものへの不安を拭い去り、覚悟を決めようという心理が働いたのだろう。
また、自分が心配しているような事態にはならないのではという、
愚かな期待もあったのかもしれない。
ベルゼバブは、不安と動揺が滑稽な程、顕れた流璃子の表情を愉しみながら、
流璃子の胸に突き立てた指先で小さく円を描くように鳩尾を弄くり、
畏れの感情を十分に膨らませた後、
その指先を、流璃子の腹部に薄っすらと真っ直ぐ入った縦の線になぞって、
ゆっくりと下へ運んでいく。
ベルゼバブの指が、縦長の臍を越え更に下へ向うと、
流璃子はそれ以上、自分の姿を見ることが出来なくなり、瞼をきつく閉じ、
そして、ベルゼバブの指がショーツの淵に触れそうになった瞬間、
唾を1つ呑み込み体を硬直させる。
『ダメぇ。脱がされちゃう。』
だが、そんな流璃子の嘲笑うかのように、ベルゼバブの指先は、
ショーツを切ることも下げることもなく、そのまま木綿の生地の上を滑っていった。
「?!」
この予想外の行動に、流璃子はきつく閉じていた目を開け、ベルゼバブの顔を見つめ、
怪訝な表情を浮かべるが、すぐにベルゼバブの陰湿な思惑を知ることになる。

ベルゼバブは、流璃子の体を撫で下ろしてきた指先が恥丘を登り、
最も恥ずかしい所まで来ると、その動きを止め、
指の腹で流璃子の恥部を下から持ち上げるように指の向きを変えて、
更に中指を人差し指の裏に添える。
「ホホホ...。こちらも乳首同様に淫乱かどうか見させて頂きますね。」
そして、そう言うと、口の端を吊り上げ、卑しい笑みを浮かべながら、
流璃子の女の部分を塞ぐ縦の筋に沿って、ゆっくりと指先を前後に動かし、
秘め事を知らないウブな柔肉を弄び始めた。
流璃子は、初めて受ける淫靡な刺激に声を思わず洩らしそうになるのを、
ベルゼバブの様な輩に、良い様に蹂躙される悔しさと羞恥心で必死に抑えるが、
体が僅かだが少しずつ、そして確実に反応し始め、
唇と共に硬く閉じていた秘密の花びらがほころんでいく。
「ぅぅ...んっ...ぁぁ」
流璃子は、感じまいと体の疼きを抑えようとするが、
ベルゼバブの熟練された妙技の前に
自らを慰める経験すら乏しい流璃子の体はあまりに無力だった。
「どうしました。流璃子さん、ひょっとしてもう感じているのですか?」
「...感じてなんか、ぅっ! いないわよ。」
「ホホホ、では、これならどうです。」
流璃子のこの強がりが、嗜虐心を煽り、ベルゼバブは更に薬指を増やし、
中指で、まだ包皮を被ったままの敏感な突起を器用に弄びながら、
流璃子の淫肉を蹂躙する指の動きを激しくさせた。
「キャッ! イヤ! あっ、あっ、あぁぁ うん! ぁふぅ~」
流璃子はベルゼバブの指から何とかして逃げようとするが、
両腕を抑え付けられているため、腰を僅かに動かす程度しか出来ず、
これが流璃子の姿を卑猥に映らせてしまう。
「ホッホッホッホーッ! あられもなく声を上げて、腰をクネらしていますけれど、
  これでもまだ、『感じてなんかいない』のですか?
  今の貴方のはしたない姿を見たら、魔王様はおろか、
  お亡くなりになられた人間としてのご両親も、きっと、お嘆きになりますよ。」
大切な両親のことまで出された、これ以上ないと思える程の屈辱の言葉を浴びせられ、
流璃子は、デビルサイダー達への怒りと憎しみが最高潮に膨れ上がり、
そして、ベルゼバブによって、もたらされる忌むべき肉欲に、必死に抗おうとするのだが、
悔しいと思えば思う程、羞恥心が体を熱くし、悦楽に従順になっていく。
流璃子は、言う事を聞いてくれない自分の体への苛立ちを募らせ、
その感情をぶつける様に、火照りと疼きで顔が弛みそうになるのを必死に抑えて、
ベルゼバブを睨み付けた。

「流璃子さん、何ですか、その目は? まだ私達に抵抗しようと言うのですか?
  いい加減、素直になったらどうです。この節操のない体のように。」
未だ反抗的な態度を取ろうとする流璃子に、
ベルゼバブは冷ややかな笑みを浮かべそう言うと、
流璃子の充血し始めた淫らな肉芽を指で軽く揉むように摘んだ。
「アウゥゥ~ッ!」
生まれて初めて受けた、頭の中まで痺れるような淫靡な刺激に、
流璃子は思わず、甲高い嬌声を上げてしまう。
そして、また同時に、自分の見っとも無い声が聞きながら、
流璃子は自分の中がジュクリと淫らに濡れるのを感じる。
「あらあら、凄い声ですね。そんなに大きな声を出したら、こんな薄い壁のアパートでは、
  隣の部屋どころか建物中に響いてしまいますよ。ホホホ。」
「ウッウッ...ウック...」
体が完全に自分の意思を離れ、肉の宴に溺れ始めている流璃子はもう、
ベルゼバブが自分を苛めることに飽きるのを、泣きながら待つしかなかった。

「ホホホホ、それでは、そろそろ貴方の大事な部分を見せて頂きましょうか?」
流璃子の秘肉を十分に潤わせることに成功したベルゼバブは、卑しくそう言うと、
流璃子を弄んでいた人差し指を、流璃子の下腹部に運び、ショーツの端に引っ掛けた。
「嫌ァ! 待ってェ!」
流璃の制止も空しく、ベルゼバブにより流璃子のショーツは、ゆっくりと下ろされ始めた。
流璃子は、この時初めて、
何故ベルゼバブが、すぐにショーツを奪わなかったのかを理解した。
ベルゼバブは、ただ全裸にするのでなく、女性として最も残酷で恥辱的な状態にしてから、
全てを晒け出させようという魂胆だったのだ。
「ダメッ! ヤメテ! 脱がさないでェ!」
無理矢理膝立ちの体勢を取らされていた流璃子はそれまで、
バランスを取るため足を僅かに開いていたのだが、
慌てて、太腿を擦り合わせるほどピタリと固く閉じ、少し前屈みの姿勢を取る。
「足を閉じたら、パンティーを下ろせませんので足を開いて頂けますか?」
「お願い許してぇ? お願いぃ! 
  下ろさないで! 嫌ッ! ダメェー! パンツを下ろさないでェェェ~!」
流璃子は涙ながらに、無様な程うろたえて必死に哀願をするが、
それに対して答えたベルゼバブの言葉は、あまりに冷徹で残忍な物だった。
「これ以上、下らない抵抗をするのでしたら、
  この貴方のプライド同様に安っぽいパンツと一緒に
  大事な所も酸で焼いてズタズタにしてもいいのですよ?」
その言葉を聞き、流璃子は口を半開きにしたまま哀れに顔を硬直させて、
フルフルと首を横に振るが、
「いいから早く足を開きなさい!」
苛立ちを顕にし始めた再度通告の声に観念し、
ベルゼバブの命令に従うがまま固く閉じていた足をおずおずと開いていった。
「ホホホホ、そうそう、そうやって素直にしていた方が身の為ですよ。」
自分の秘密の部分を守るためには他に道が無かったとはいえ、
まるで操り人形のようにベルゼバブの思うがまま動かなければならないことが悔しくて、
流璃子の瞳を閉じ、長い睫毛を濡らしながら大粒の涙を次々と零していく。
そして、流璃子の足が肩幅まで開くと、
ベルゼバブによって流璃子のショーツは太腿の中ほどまで一気に下ろされてしまう。

「あぁ...」
流璃子は瞼を閉じたままだったが、自分がどれだけ惨めな姿を晒しているかは、
意思に反し、まだ熱を帯びている体が無情にも教えてくれた。
普段はピタリと合わさっていて筋一本しか入っていない流璃子の清楚な秘所は
淫らに潤い、中にある桃色の媚肉を覗かせていたのだ。
ベルゼバブ達の視線から逃れるため、流璃子は前屈みの姿勢を取ろうとするが、
両脇に立つデビルサイダーが、すぐ様、その動きを察知し、
腰の後ろに足を入れ流璃子の体をそり返した。
「んっくっ!」
流璃子は、陵辱者達の視線を更に強く感じ、
恥ずかしさに白い肌が赤く染まり全身から汗が噴き出していく。
「ホホホホ、流璃子さん、パンティーはみすぼらしかったですが、
  下の毛は手入れ行き届いていて綺麗の形ですね。
  ちゃんと身だしなみに気を付けていられるみたいで安心しましたよ。」
ベルゼバブの言葉に、流璃子は秘部をじっくりと細かく観察されていることを、
更に深く思い知らされ、屈辱に体を震わし、涙が止まらなかった。
「ですが、大事な所の方は品が無いですね。
  パックリと割れて恥ずかしい汁で濡れていますよ。
  さっきパンティー下ろした時なんか糸を引いていましたよ。」
流璃子はハッとした。
ショーツを中途半端に脱がされたため、
ショーツの内側までも見られている事に気付き、
流璃子は閉じていて目を見開いて、反射的に足を閉じてようとするのだが、
その瞬間、強烈な殺気を感じて体がすくみ、
まるで金縛りにあったかのように体が言うことが聞かず、全く動かなかった。
その殺気の主は、目の前に立つ恐るべき悪魔ベルゼバブであった。
「足を閉じなくて良かったですね。」
その台詞を言ったベルゼバブの人差し指から1粒の雫が床に落ち、
そこから白い煙と異臭が上がる。
これはベルゼバブの警告だった。
それを見た流璃子は、アソコを酸で焼かれ、もがき苦しむ自分の姿が
鮮烈なイメージとして頭に過ぎり、恐怖で体を縮み上がらせる。
例え、体を動かせるようになったとしても、動かす勇気はもう無い。
流璃子は、デビルサイダー達の眼下に、
好きな男性にも見せることがないような下着の裏側を晒し続けるしかなかった。
太腿で横に引っ張られたショーツの中心には、恥ずかしい蜜で出来た染みがあり、
流璃子がベルゼバブの指に感じ濡れていたことが証拠として残っていた。
流璃子は、何故かショーツの内側を見られることの方が
秘部を見られたことより恥辱的に感じ、顔ばかりでなく胸まで朱色に染めていく。

「ホホホホ、流璃子さん、本当に、貴方の魅力は、こうして裸にしてこそ際立ちますね。
  清涼感がある端正な顔に、卑猥な彩りが加わることによって、
  可憐なだけの単純な美しさが、妖艶で鮮やかな美しさへと変貌し、
  そして、その表情。弱々しく泣く貴方の姿は男達の欲情を誘い魅了するでしょう。」
ベルゼバブは、うな垂れる流璃子を、楽しそうに満面の笑みを浮かべて見下ろしながら、
そう言うと、流璃子の右脇に片膝を突いてしゃがみ、
流璃子の淫裂の中へ右手の中指を僅かに滑り込ませ弄り始めた。
「アッ! ぅぅ...はぁ、ぅん。」
大事な部分を直に触れられ流璃子は声を上げないようとするのだが、
布越しの時とは比べ物にならない恥辱と快楽に堪えきれず
熱く淫らな吐息を洩らしてしまう。
「部下の調べによると、まだ殿方を知らないそうですが、
  ちょっとアソコを摩られただけで、ここまで乱れるとは、
  どうやら、流璃子さん、貴方はそういう気質を持っているみたいですね。」
「違う、わ、私はそんな女じゃ、あふゥ!」
「ホホホホホ! 良いんですよ否定しなくて。貴方を卑下するつもりもありませんし。
  だって、今の恥辱に悶える貴方の姿も、すごく美しいですよ。
  ほら、貴方も見てご覧なさい。とっても素敵な姿ですよ。」
ベルゼバブは、愛液で濡れた手で、流璃子の顎を掴み、
ベルゼバブの動きに合わせ、1匹のデビルサイダーが、
予め流璃子の正面に移動させておいた姿写しの鏡に、
俯いたままだった流璃子の顔を向けさせる。
「ぁぁ...」
その鏡には、陵辱者達に体の自由を奪われた惨めな裸の女の姿が映っていた。
鏡に映る流璃子の姿は、まさに魔物に捧げられた生贄であり、
また、野犬に囲まれ震える仔ウサギのようでもあった。
鏡の中にいる、髪も乱れ、涙で顔がくちゃくちゃになった情けない自分と目が合い、
流璃子は、今、自分は理不尽で強大な力に甚振られていることを思い知らされ、
更に涙を溢れさせていく。

「ホホホホホ! 流石に、もう強がる気力も無くなったようですね。
  そこで、そろそろ貴方を私達のアジトへ向かい入れたいのですが、
  無理矢理と言うのは、あまり好きではないので、もう1度お聞きしますよ。
  流璃子さん、貴方はデビルサイダーとして私達の仲間になられますか?」
人間の尊厳と共に服を剥ぎ取られ、抗う術もない流璃子は、
ベルゼバブの言う事に従うしかなかったが、
両親の願い、そして霊気の顔が、どうしても頭から離れず、
首を縦に振ることが出来なかった。
「流璃子さん、どうしました?」
ベルゼバブが、固まったまま動かない流璃子の顔を覗き込みながら、
優しく問い掛けると、
流璃子はついに力無く唇を動かし、か細い声で答えていった。
「...仲間に...ならないわ...」
「何ですって?!」
流璃子の答えを聞き、ベルゼバブの顔は一瞬にして、険しい物に変わり、
ベルゼバブは酸の雫を次々と床に落とす右手の人差し指を
流璃子の最も敏感な珠玉の前まで運び、怒りを含んだ口調でもう一度質問した。
「これでもまだ、仲間にならないと言いますか?」
乳首を焼かれた恐怖が、まだ頭と体に鮮明に残っている流璃子は、
ベルゼバブのその動きと言葉に背筋を凍らせ、誰も目から分かる程体を震わせるが、
それでも、頑として首を縦に振ろうとしなかった。
「...らないわ。私は絶対にあんた達の仲間になんかなるもんですか!」
そして、唇を震わせながらも精一杯声を荒げさせて、
例え一生残る傷を負わされても絶対に譲りたくないという強い意志と意地を見せる。

「分かりました。そこまで仰るのでしたら、残念ですが...」
流璃子は、この後、受けるであろう堪え難き激痛に覚悟を決め、
目をつぶり、まるで神に祈るかのように、心の中で大切な人達の名を呼んだ。
『霊気、パパ、ママ...』

だが、流璃子の体は傷を負うことは無かった。
ベルゼバブは指を流璃子の秘部から遠ざけ、
連なった2つの輪となったショーツの片端を切っただけで他に何もしなかったのだ。
このベルゼバブの不可解な行動に驚いた流璃子は閉じていた瞼を開け、
切られたのと逆側の太腿に力無く引っ掛かっているショーツだった白い布と、
無事だったオンナの部分を見て、ベルゼバブの真意が見えないことが気に掛かったが、
取り敢えずの無事に、ホッと胸を撫で下ろす。
しかし、すぐにベルゼバブの更に恐ろしい言葉を聞き、
流璃子は、より深い地獄へと落ちていくことになった。
「お前達、この聞き分けのない馬鹿な小娘の体を自由に弄んで良いですよ。」
流璃子の安息は一瞬だけだった。
「エッ??」
極上の肢体を見せ付けられも何もすることが出来ず、
爆発しそうな程劣情を溜め込んでいた4匹のデビルサイダー達は、
ベルゼバブの許しが出た瞬間、まるで飢えた狼の群が獲物を飛び掛るように、
一斉に流璃子の扇情的な体にむしゃぶりつき始めた。
「キャッ! イヤァァァ! ヤダァァァ!」
流璃子の両脇に立ち体を抑えていた2匹のデビルサイダーは、
片手で流璃子の手首を掴み上げ、もう片方の手で流璃子の乳房を乱暴に揉みしだきながら、
両側から流璃子の耳やうなじ、そして脇の下までも舐め回し、
他の2匹のうち1匹は、流璃子のくびれた腰を抱き、縦長の臍を指で弄くりながら、
豊満ながらもツンと重力に逆らった形の良い臀部を握り潰すかの様に、こねくり回し、
残った最後の1匹は、恐ろしい事に後ろから流璃子の股の下に顔を入れ、
内腿や股間に舌を這わせ始めたのだった。
「ヒッ! 嫌ッ! やめてェェ?! 放してーッ! ヤダッ!
  そんなトコ舐めないでェェェェ! あぅぅぅぅ~~~!」
思慮の欠片も無い愛撫に、流璃子の女性らしい部分は惨めに歪み、
羞恥と激しい痛みにより噴き出る汗と、
卑猥に動く汚らわしい獣のような舌によって塗りたくられる おびただしい量の唾液に、
流璃子の体はテラテラといやらしく光を反射するようになっていく。
そして、終に、手と舌による陵辱だけでは我慢出来なくなった1匹のデビルサイダーが
次の行動に移ろうとする。

「ヒッ!」
突然、背中に熱く硬い異物が当たり、流璃子は情けない悲鳴を上げた。
本能的に、その異物が何であるのかを瞬時に理解したのだ。
触ったこともなければ、見たこともなかったが、そのおぞましき異物は男性器なのだと。
「そんな! 嫌ァーーッ! ヤメテェ! それだけは、それだけはヤメテェェェェェ!」
貞操の危機に流璃子は、顔を蒼白にさせて発狂したかのように暴れ始めた。
そんな流璃子と対照的に、涼しげな顔でベッドに腰掛け、
嘲りの笑みを浮かべながら流璃子を蔑み見ていたベルゼバブが声を掛ける。
「ホッホッホッホーッ! どうしたんです。流璃子さん? そんなに取り乱して。
  ひょっとして、この状況で犯されないとでも思っていたのですか?」
もちろん、こうなることを予想していなかった訳ではないが、
魔王の娘にそこまではしないだろうという奢りか、
かつてない恐怖に変調を来たした精神が、過酷な現実を受け入れず、
決して起こり得ないであろう儚い希望にすがっていたのか、
流璃子は心の何処かで、処女を失うことになるような目には遭わないと信じていたのだ。

「その様子だと、本当にそう思っていたのですね。ホホホホ!
  貴方は一度痛い目に遭った方が良さそうですね。
  お前達、この小娘に現実の厳しさを教えて上げなさい。」
自らの分身を流璃子の体に当てたデビルサイダーは、ベルゼバブのその言葉を聞くと、
逸物の先を流璃子の背中に入った溝や豊かな双臀の割れ目に沿い激しく上下に動かし始めた。
「グッヘッヘッヘッ!」
流璃子は、涎を垂らしながら笑う汚らわしい獣の声と、
先走り汁を塗りながら背中を這う醜悪な異物の感触に背筋を凍らし、
受け入れ難き悪夢が、もうすぐ凄惨な現実へ変わろうとしていることに、
ガタガタと体を震わせて泣き叫んだ。
「ヒィィ~~! 許してェ! ヤメテッ! お願い許してェェ! お願いィィィ!」
「良い様ですね。流璃子さん。」
このおぞましい状況を仕組んだベルゼバブが簡単に言い放った侮蔑の言葉に、
流璃子は激しい怒りと憎悪の念を抱くが、
同時に、理性を失ったデビルサイダー達の横行を止めることが出来るのは
ベルゼバブ唯1人だけであり、劣情に支配された獣達の魔の手から逃れる為には、
嫌忌の対象であるベルゼバブに助けを乞うしかないのだとということを痛感した。
陵辱の首謀者に媚びなければならないという理不尽な現状を受け入れたくなかったが、
流璃子には、他に選択肢もなければ、考える時間もないのだ。
そして、流璃子は目を閉じ、悔しさに唇を食いしばり、
この屈辱の選択を受け入れる決意をする。

「助けてぇ? ねえ? お願いぃ! お願いします。どうか助けて下さい。」
流璃子は、デビルサイダーに取り囲まれ拘束された体を、
ベルゼバブにすがり付くように前へ出し無様に助けを乞いだ。
堕ちる所まで堕ちた流璃子の姿に、ベルゼバブは顔を弛まし、
非情な提案を持ちかける。
「ホホホホ、助けて欲しかったら、
  素直に、私達デビルサイダーの仲間になることを誓いなさい。」
「そ、それは...」
ベルゼバブによって突きつけられた更なる苦汁の選択に流璃子は言葉を詰まらせる。
「このままでは、霊気さんのために操を立てている
  大切な処女を奪われてしまいますよ。ホホホ」
霊気の名前を出されたことにより、
体を汚されることの恐ろしさが鮮烈なイメージとして頭に過ぎり、
流璃子の心は大きく揺らぎ始めていく。
ベルゼバブの申し出を受け入れれば、
この危機的な状況から脱することが出来るかもしれないが、
それは両親の願いを裏切ることになる。
しかし、申し出を拒絶すれば、処女を失ってしまうのは間違いない。
『屈したくない、屈したくないけど、このままでは...』
流璃子は、このどちらも取る事ができない選択の前に何も答えられず固まってしまう。
だが、流璃子を取り囲むデビルサイダー達は待ってはくれない。
流璃子の背中に自分の分身を押し当てていたデビルサイダーは、
後頭部を乱暴に掴み流璃子を前に押し倒し、尻を上へ突き出すような格好にさせ、
そして、今度は男根を流璃子の股の間に入れて腰を振り、
流璃子の秘唇に限界まで膨らみ反り返った竿を擦り付け始めたのだ。
挿入されていないとは言え、自らのオンナの部分に、
憎き陵辱者の男性の物が触れる感触に、流璃子は全身に鳥肌を立たせ、
陵辱者達に抑え付けられている体をジタバタと暴れさせる。
「ヒィィ! ヤメテ! イヤァァ!」
「ホホホ、どうです? 仲間になる気になりましたか?」
流璃子は、あまりの恐怖に顔まで震わせて泣いていたが、
それでも首を縦には振らなかった。

「強情な人ですね。それじゃあ仕方ありませんね。
  お前達、まずはこの物分かりの悪い小娘の後ろの穴から犯して差し上げなさい。」
ベルゼバブの命令を受け、流璃子の秘部に逸物を這わせていたデビルサイダーが、
荒々しく流璃子の見事な双臀を掴んで左右に割り開き、
熱くたぎり粘液で濡れた肉棒の先端を菊花にあてがった瞬間、
流璃子は頭を弓なりに反らし、顔をこれ以上無いほど引きつらせた。
『そんな、そこは...。そんな所になんて。』
流璃子にとって、今、デビルサイダーが自らの分身を押し付けている所は、
本来の肉体的な機能しか有しない物で、自分でも見た事が無いその部位を曝け出され、
沢山の者に見られるだけでも身を引き千切られそうな程屈辱的なことなのに、
そこに汚らわしい物を入れられるなど、常識外の思いもよらぬことである。
流璃子がこの時感じた恐怖は計り知れない物であった。
そして、ついに流璃子は極限まで膨らんだ恐怖に負け、
両親への誓いを破り、悪魔の要求を受け入れるのだった。
「ヒゥッ! ま、待って、分ったわ、仲間になるから、そんな酷いこと、やめてぇ!」
「...」
だが、ベルゼバブは、流璃子が要求を飲んできたにも関わらず、
ただ無表情に流璃子の顔を見下ろすだけで、
流璃子に群がるデビルザイダー達の動きを止めようとしなかった。
流璃子の臀部の中心に分身をあてがったデビルサイダーは、
異物の進入を防ごうと硬く閉じたその部分に涎を垂らしながら、
親指と男根の先でマッサージし始める。
「イヤッ ヤダ汚い! やめてそんな所弄らないでェ!」
吐き気さえ催しそうな、おぞましい愛撫に流璃子は、更に背筋を凍らせて体を震わし、
何も言わないベルゼバブに苛立ちを感じながら、もう1度、助けを求めた。
「ねぇ? 何で? お願いィ?
  望みどおり仲間になるって言ってるでしょ。早くて止めさせてェ!」
その問い掛けに、ベルゼバブは呆れ顔で浮かべ、重く閉ざしていた唇を開いた。
「ふぅー礼儀もなってなければ、頭も悪い娘ですね。
  もう少し自分の立場をわきまえた頼み方って物があると思うのですが?」
ただ屈服させるだけでは飽き足らず、
流璃子の心の全てを粉々に打ち砕き辱めようとするベルゼバブの陰湿さに、
流璃子は歯ぎしりするが、今にも菊花を犯されそうなこの状況では、
ベルゼバブの言う事全てに従うしかない。
「くっ...分りました。...な、仲間にならせて...下さい。ベルゼバブ...様。
  ですから、お願い...します。お許し下さい。どうか、お助け下さい。」
「ホッホッホッホーッ! まあ、いいでしょう。」
高笑いするベルゼバブの足元で、
流璃子は、へたり込み顔を俯かせて大声で泣き始めた。

『ついにこんな卑劣な奴らに屈し、敬語まで使って仲間になると誓ってしまった。
  でも、こうするしかなかった。あのままでは、私、汚されていた。
  例え、悪魔の仲間になったとしても、霊気とは綺麗な体のまま再会したかったの。
  霊気以外に体を許したくなかったの。
  一番恥ずかしい所にオトコの物を入れるなどという、
  奇怪で汚らわしいことをされる訳にはいかなかった。しょうがなかったの。
  それに、仲間になった振りをしていれば、逃げるチャンスがあるかもしれない。』
流璃子は嗚咽を漏らしながらも、
自分の行為を正当化する言い訳を見つけて自分を慰め、
少しずつ気持ちを落ち着かせていくのだが、
流璃子の地獄はまだ終わっておらず、安息が訪れることはなかった。

突然、背中を丸くして、うな垂れる流璃子に幾つもの魔手が襲う。
「キャッ! あぅぅ。そんな! 何で? 嫌ッ 離してッ!」
流璃子は慌てて周りに立つデビルサイダー達の腕を振り払い、
胸や秘部を隠して逃げようとするが、
すぐにまた囲まれ、体を弄くり回されてしまう。
流璃子は恐怖や戸惑いを感じながらも気丈にベルゼバブを睨みつけた。
「どういうこと? 話が違うじゃない! 仲間になったら、助けてくれるって。」
必死になって食い下がる流璃子の姿を見て、
ベルゼバブは小馬鹿にするようにクスクスと笑い始める。
「クククク...、流璃子さん、本当に甘い人ですね。
  悪魔が約束を守るとでも思っているのですか?
  とても魔王様のご息女だとは思えませんね。
  魔王様のお血を受け継いでいられるのでしたら、
  これ位の危機など自力で脱してみたらどうです?
  それに貴方だって口では仲間になると言っていますが、
  隙あらば約束を反故にし、逃げるつもりなのでしょう?」
ベルゼバブの、まるで虫けらでも見るかのような冷ややかな瞳で見下ろされた時、
流璃子はベルゼバブの言葉が冗談や脅しで無いことを悟り、
また、周りを取り囲むデビルサイダーが一旦、流璃子を陵辱する手を止めたのは、
ただ単に流璃子が気持ちを落ち着かせて安心し切った所をもう一度襲い、
更に地獄へ堕とそうという魂胆だったことも理解し、
顔と体をビクビクと震わせながら無様に叫び散らした。
「酷い! 汚いわ! 貴方って、なんて卑劣な人なの! この冷血漢!」
流璃子のこの台詞を聞いた瞬間、
ベルゼバブの両目が吊り上がり、冷徹で険しい形相に変わる。
流璃子はおろか、 流璃子に体を囲んでいたデビルサイダー達でさえも、
ベルゼバブの静かなる怒りに気圧され、流璃子から離れ後ずさる。

ベルゼバブはゆっくり流璃子に歩み寄り、すぐ目の前に立つと、
いきなり流璃子の頬に平手打ちをし、
「アゥ!」
そして、人差し指で流璃子の顎を持ち上げ目が合うようにさせ、
「口の聞き方に気を付けなさいと言ったではありませんか! 
  覚えの悪い子ですね。
  まあ、これから、立派で従順なデビルサイダーになるよう
  たっぷりと教育して上げますから楽しみにしてなさい。」
そう言うと、指で顎を払い飛ばした。
流璃子は、この時、自分は、もう、目の前の恐るべき悪魔の所有物で、
この者から、決して逃れることができない運命だと分かり、声もなく次々と涙を溢れさせる。
「お願いです。お願いします。ベルゼバブ様。
  このままでは私、犯されてしまいます。
  ですから、お願いします。お許し下さい。ベルゼバブ様ぁ?」
生殺与奪全ての権利を握られた流璃子は、ベルゼバブに足にすがり付き、
せめて、体の純潔だけは守ろうと負け犬のような哀れな顔で懇願し始めた。

「ホホホホ。その惨めな顔の免じて、処女だけは許して上げましょう。
  さあ、お前たち、この頭の悪い小娘の一番汚い穴を散々犯し尽くし、
  2度と私達に楯突かないよう、礼儀とデビルサイダーの恐ろしさを
  体に嫌というほど程、教え込ませて差し上げなさい。」
ベルゼバブの許しが出ると、 流璃子の周りに立つデビルサイダー達は、
まるでエサに群がる犬のように飛び掛かる。
「ひぃぃぃ! お願いします。ベルゼバブ様、お助けを! お助けをぉ!」
流璃子は最初の内は、なんとかそれをかわし、臀部を抑えて逃げ惑うが、
すぐに周りを取り囲まれ、不浄の穴を覆い隠していた腕を取られてしまう。
更に、豊満な双臀の美肉を左右に割り開かれ、
自分の体の中で一番惨め部分を、再び陵辱者達の前に晒す屈辱を味わうことになった。
欲望で理性を失ったデビルサイダーの責めは止まる事を知らず、
恐ろしい事に、流璃子は風呂やトイレの時でしか触れない所を
口で咥えられ散々弄ばれてしまうのだった。
「嫌ッ! 汚い! そんな所、舐めないでッ!
  キャッ、はぅぅぅ! ヤダ! 中がぁぁ。吸っ、ぐふぅぅ気持ち悪いぃぃ!
  お願い! お願いします。お助け下さい! ベルゼバブ様。
  助けてェ! 許して下さいィ! お願いしますぅ お許しをぉぉぉぉ~!」
  流璃子は必死に許しを乞うが、 その願いが叶えられる事などある筈無かった。

デビルサイダー達は流璃子の体を舌と手で十分に堪能すると、
流璃子の体を床にうつ伏せに寝かせ尻を突き上げた格好にさせる。
ついに流璃子の悪夢が現実に変わろうとしていた。
目の前まで迫った最大の危機に、なり振り構わず、
流璃子は、背後に立つ下品な陵辱者に媚びるように助けを求めるのだが、
「ヒッ! 嫌ァァァ! ねぇ? お願い、やめてぇ? お願いよぉぉぉ!」
その涙ながらの哀願は空しく、
男性器という名の凶器が流璃子の菊花に強く押し付けられてしまう。
「ァグぅぅ!」
流璃子の丸い臀部に自らの分身を突き立てたデビルサイダーは、
流璃子の悲痛な叫びを聞き、動きを止める所か、逆に顔を卑しく弛ませて、
覆い被さるかのように腰を力一杯前に押し出した。
肉が陥没する程の圧迫に、
硬く閉じていたすぼまりは強引に割り開かれ、
禍々しい程大きく熱い肉棒が流璃子の中に無理矢理捻じ込まれていく。
「イッイッひぎぃぃぃぃィィ~~~!」
流璃子は体の構造上から見て逆に入ってくる異物によって起こされる
まさに体を引き裂かれるかのような激痛に、
その美しい容姿からは想像もつかない醜く汚い悲鳴を無様に上げるのだった。
「ホホホホ、なんて品の無い叫び声なんでしょう。」

........................。

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